渡嘉敷ペークは、非常にわかりやすいたぐいの頓知ですねえ、冗談も言って、おもしろい人間なんだよ。王様はね、あの人が来なければ寂しがって病気作るぐらいなのに、来て話したら怒られてよ、追払うというふうな、非常に厄介な人間なんだよ。だから、来なくても大変、来ても大変だ。だから、そこがおかしいんだよ。碁というのがあるんですよ。王様がここにあるテーブルの上に、「来い、来い。」言うて言うもんだから、渡嘉敷ペークが、「行くよう。」と言うと、「碁やってみようか。」言うんだよ。テーブルの上には、ちゃんと茶菓子もこんなにしてあるんだよ。「ああ、やりますよ。」言うて、賭け碁と言うのは、勝負事でしょう。誰が負けてもね、条件がある。そうすっと、「貴方負けたらどうするか。」と言う。 「負けるのは弱いから負けるんだから、負けた方がおんぶして、この座敷を七回このテーブルから回る。」と言うその条件をつけてやったらよ、わざと負けたり勝ったりするんだよ。王様はもう真面目くさってるもんだからよ。このペークはまた碁も強いんだよ。強いから、ペークーが勝ったんだよ。勝ったら、約束通り、王様におんぶされてよ、このテーブルの周りを七回回るんだよ。王様がペークンメーをおんぶして回りると、回りながらペークーはおんぶされている子供だから、「菓子を食べる。」と言う。王様はもう真面目くさっているから、おんぶもして、お菓子もこうあげたら、ペークーは、「もっともっとくれくれ。」言うてね、真面目くさってやったんだよ。今度はまた反対にね、ペークーが負けたんだね。「あんた負けたから約束通り、わしをおんぶして回りなさい。」言うて、それでペークーが王様をおんぶしてよ、回ったら、王様はペークーの真似をしてね、「菓子を食べる。」と言ったらよ、ペークーは、「あーあ、子供にはげんこつがくすりだ。」といくら言ったってね、もう痛いほど拳骨で殴ってね、お菓子はやらないんだよ。王様は、それから怒って、「ああ、何でお前は、わしがやる時、わざわざくれたのに、お前はそんなことするか、何ねえあんたあ。」と言って、「お菓子は子供が食べるもんだよ。」とそれから言い合いしているんだ。だから、そこがおもしろいんだよ。来ても大変、来なくても大変。
| レコード番号 | 47O412391 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C093 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク 碁打ち(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊波幸太郎 |
| 話者名かな | いはこうたろう |
| 生年月日 | 19040101 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市石川 |
| 記録日 | 19820613 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T09A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 渡嘉敷ペーク,頓知,冗談,王様,碁 |
| 梗概(こうがい) | 渡嘉敷ペークは、非常にわかりやすいたぐいの頓知ですねえ、冗談も言って、おもしろい人間なんだよ。王様はね、あの人が来なければ寂しがって病気作るぐらいなのに、来て話したら怒られてよ、追払うというふうな、非常に厄介な人間なんだよ。だから、来なくても大変、来ても大変だ。だから、そこがおかしいんだよ。碁というのがあるんですよ。王様がここにあるテーブルの上に、「来い、来い。」言うて言うもんだから、渡嘉敷ペークが、「行くよう。」と言うと、「碁やってみようか。」言うんだよ。テーブルの上には、ちゃんと茶菓子もこんなにしてあるんだよ。「ああ、やりますよ。」言うて、賭け碁と言うのは、勝負事でしょう。誰が負けてもね、条件がある。そうすっと、「貴方負けたらどうするか。」と言う。 「負けるのは弱いから負けるんだから、負けた方がおんぶして、この座敷を七回このテーブルから回る。」と言うその条件をつけてやったらよ、わざと負けたり勝ったりするんだよ。王様はもう真面目くさってるもんだからよ。このペークはまた碁も強いんだよ。強いから、ペークーが勝ったんだよ。勝ったら、約束通り、王様におんぶされてよ、このテーブルの周りを七回回るんだよ。王様がペークンメーをおんぶして回りると、回りながらペークーはおんぶされている子供だから、「菓子を食べる。」と言う。王様はもう真面目くさっているから、おんぶもして、お菓子もこうあげたら、ペークーは、「もっともっとくれくれ。」言うてね、真面目くさってやったんだよ。今度はまた反対にね、ペークーが負けたんだね。「あんた負けたから約束通り、わしをおんぶして回りなさい。」言うて、それでペークーが王様をおんぶしてよ、回ったら、王様はペークーの真似をしてね、「菓子を食べる。」と言ったらよ、ペークーは、「あーあ、子供にはげんこつがくすりだ。」といくら言ったってね、もう痛いほど拳骨で殴ってね、お菓子はやらないんだよ。王様は、それから怒って、「ああ、何でお前は、わしがやる時、わざわざくれたのに、お前はそんなことするか、何ねえあんたあ。」と言って、「お菓子は子供が食べるもんだよ。」とそれから言い合いしているんだ。だから、そこがおもしろいんだよ。来ても大変、来なくても大変。 |
| 全体の記録時間数 | 4:16 |
| 物語の時間数 | 4:16 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |