木棺と石棺(シマグチ)

概要

さびさびとした所があるのだが、そこに奥という家の墓場があるわけさ。そうしているが、この墓の庭にはね、石棺と木棺が現在置かれているわけさ。これはもう私達が子供の頃、ある清明祭のとき、ここから歩きながら、父親が話を聞かせてくれたわけさ。これは奥の先祖が、大分財産も何もかもあったらしいね。 「石と木とではどれが強いか。」と言ったので、一人が、「石は強いが、ジャフンチャーギがもっと強いのだ。」と言った。一人がジャフンチャーギを褒めて、一人がまた、「真石は何十代も強いのだ。」と言って、互いに言い合いになったので、「さあ、それなら子や孫に遺言のため、私は真石を彫り込みそれに入るから、またあんたはジャフンチャーギで棺箱を作って入りなさい。」と言って、互いに生きているときに棺箱を作って、そして子孫への遺言だから、死んだので、それぞれに納まったわけさ。そうしたものが現在あるのだがね、石の方が現在崩れかけているよ。私達は引きあげて来てからも、珍らしくて、「今もそのままあるかねえ。」と言って、木々が生い茂っている所だからさ、もうあんまり恐いのだけども、「まあ、まず、マーミサーの石棺は今もそのままあるのか行ってみよう。」と言って見たら、苔で覆われてさ、あまりはっきり分からないが、その墓の石垣にくっつけて、一つは石、一つは木で置かれているのだが、ジャフンチャーギは苔につつまれて今もそのままある。また、この石はね、片一方のここが少し欠けているよ。だから、もうこれはあと何千年あるか分からないがね、これは、この奥の一門の永久の遣跡になるのかね。そんなことが、今、現在東恩納にあるよ。この墓の持ち主たちが、ずっと祭っているが、本当は墓の中に入れるものだが、賭けをしたので、賭けごとだから墓に入れられないので、それで、親戚たちが全部供え物をしているわけさ。

再生時間:2:52

民話詳細DATA

レコード番号 47O412338
CD番号 47O41C090
決定題名 木棺と石棺(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 石川静江
話者名かな いしかわしずえ
生年月日 19110412
性別
出身地 石川市東恩納
記録日 19820613
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T07A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情 父から清明の時聞いた。
文字化資料 いしかわの民話昔話編P41
キーワード 奥,墓場,石棺と木棺,ジャフンチャーギ,遺言,棺箱,東恩納
梗概(こうがい) さびさびとした所があるのだが、そこに奥という家の墓場があるわけさ。そうしているが、この墓の庭にはね、石棺と木棺が現在置かれているわけさ。これはもう私達が子供の頃、ある清明祭のとき、ここから歩きながら、父親が話を聞かせてくれたわけさ。これは奥の先祖が、大分財産も何もかもあったらしいね。 「石と木とではどれが強いか。」と言ったので、一人が、「石は強いが、ジャフンチャーギがもっと強いのだ。」と言った。一人がジャフンチャーギを褒めて、一人がまた、「真石は何十代も強いのだ。」と言って、互いに言い合いになったので、「さあ、それなら子や孫に遺言のため、私は真石を彫り込みそれに入るから、またあんたはジャフンチャーギで棺箱を作って入りなさい。」と言って、互いに生きているときに棺箱を作って、そして子孫への遺言だから、死んだので、それぞれに納まったわけさ。そうしたものが現在あるのだがね、石の方が現在崩れかけているよ。私達は引きあげて来てからも、珍らしくて、「今もそのままあるかねえ。」と言って、木々が生い茂っている所だからさ、もうあんまり恐いのだけども、「まあ、まず、マーミサーの石棺は今もそのままあるのか行ってみよう。」と言って見たら、苔で覆われてさ、あまりはっきり分からないが、その墓の石垣にくっつけて、一つは石、一つは木で置かれているのだが、ジャフンチャーギは苔につつまれて今もそのままある。また、この石はね、片一方のここが少し欠けているよ。だから、もうこれはあと何千年あるか分からないがね、これは、この奥の一門の永久の遣跡になるのかね。そんなことが、今、現在東恩納にあるよ。この墓の持ち主たちが、ずっと祭っているが、本当は墓の中に入れるものだが、賭けをしたので、賭けごとだから墓に入れられないので、それで、親戚たちが全部供え物をしているわけさ。
全体の記録時間数 3:15
物語の時間数 2:52
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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