昔は、犬は足が三本しかなかったって。それで、歩くときにもとっても不自由で、もう一本は欲しいなあと思っていた。百足は足が百本あるというから、「あれだけの中から一本ぐらいは分けてくれるんじゃないか。」と、百足のところにお願いに行ったら、百足は、「ううん、一本でも分けてはやらん。」と言ってすぐ断わられたって。それで、「それなら、どこにお願いしに行ったらいいのかなあ。」と考えたことには、お香炉は毎日座っているだけで、足は四本あるが、「これは足はなにも使わない。毎日座っているだけだから、お願いしたら一本ぐらいは分けてくれるんじゃないか。」と思って、御香炉のところに行くと、やっぱり御香炉は情け深くて、「そうかあ、そんなに困っているなら一本は分けるさ。」と言って、一本分けた。それから犬は足が四本になって、もうとっても歩くのも上手になり喜んでいた。それで、犬はおしっこするときには、あの御香炉から分けてもらった足は大事にして、「これを汚してはいけない。」と、後足一本を上げてしっこするようになったって。
| レコード番号 | 47O412289 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C088 |
| 決定題名 | 犬の足(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊波一郎 |
| 話者名かな | いはいちろう |
| 生年月日 | 19031214 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市伊波 |
| 記録日 | 19820314 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T05A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話昔話編P153 |
| キーワード | 犬,足が三本,百足,香炉,後足一本を上げてしっこ |
| 梗概(こうがい) | 昔は、犬は足が三本しかなかったって。それで、歩くときにもとっても不自由で、もう一本は欲しいなあと思っていた。百足は足が百本あるというから、「あれだけの中から一本ぐらいは分けてくれるんじゃないか。」と、百足のところにお願いに行ったら、百足は、「ううん、一本でも分けてはやらん。」と言ってすぐ断わられたって。それで、「それなら、どこにお願いしに行ったらいいのかなあ。」と考えたことには、お香炉は毎日座っているだけで、足は四本あるが、「これは足はなにも使わない。毎日座っているだけだから、お願いしたら一本ぐらいは分けてくれるんじゃないか。」と思って、御香炉のところに行くと、やっぱり御香炉は情け深くて、「そうかあ、そんなに困っているなら一本は分けるさ。」と言って、一本分けた。それから犬は足が四本になって、もうとっても歩くのも上手になり喜んでいた。それで、犬はおしっこするときには、あの御香炉から分けてもらった足は大事にして、「これを汚してはいけない。」と、後足一本を上げてしっこするようになったって。 |
| 全体の記録時間数 | 2:41 |
| 物語の時間数 | 1:42 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |