東恩納当と火の神(方言混)

概要

今でも当の家は残っているんですよ。そこの子や孫たちがいいことをしたので、当は金持ちになったからね。当の長男だったのか、次男だったのかはっきりしないが。首里城(すいぐしく)に勤めて、そこへ行き来している時の道の途中で、綺麗な女が出てきた。栄野比(えのび)に大井川(うふんがーら)という川があり、そこは女の人には渡れないので、その青年に、「私は川を渡ることができないのでね、おぶって渡して下さいませんか。」というので、二、三回、その男がおぶって渡した。そうしたら、その女は普通の人ではないわけだな。神様からおぶってくれた青年の家を焼いてきなさいと命令されてきた人であるわけだ。だけどその青年は、正直者で、まじめで、人情のある青年だから、おんぶされた女は、この人たちの家を焼くことはできないと、本当のことを、その青年に話した。「私がここにきたのは、あなたたちの家を焼いてこいという命令だったんだが、こんなにまじめな青年の家を焼くことはできないので、家の四すみの角々から、木の皮をはいできて燃やしなさいね。」と教えられた。「公儀には、燃やしたという証拠に、その灰を持って行って報告するから。」と、その青年に助けてもらった恩義に、家を焼かないで帰った。だけど、その当の話が、どうして今まで残っているかというと。小判とか、黄金が今でもあるんだよ。これはたぶん、その女が預けたもんじゃないかなあ‥‥と。「お前は、まじめで正直で人情持ちだから、家は燃やさないで、この小判、黄金をお前にあげよう。」といってあげたのが現在も残っていて、それが当の由来になっている。

再生時間:4:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O412202
CD番号 47O41C085
決定題名 東恩納当と火の神(方言混)
話者がつけた題名 東恩納当の話
話者名 伊波幸重
話者名かな いはこうじゅう
生年月日 19200310
性別
出身地 石川市石川
記録日 19820314
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T01A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 いしかわの民話昔話編P143
キーワード 当の家,金持ち,首里城,女,栄野比,大井川,神様,青年の家を焼いてきなさい,家の四すみの角々,公儀,灰,恩義,小判,黄金
梗概(こうがい) 今でも当の家は残っているんですよ。そこの子や孫たちがいいことをしたので、当は金持ちになったからね。当の長男だったのか、次男だったのかはっきりしないが。首里城(すいぐしく)に勤めて、そこへ行き来している時の道の途中で、綺麗な女が出てきた。栄野比(えのび)に大井川(うふんがーら)という川があり、そこは女の人には渡れないので、その青年に、「私は川を渡ることができないのでね、おぶって渡して下さいませんか。」というので、二、三回、その男がおぶって渡した。そうしたら、その女は普通の人ではないわけだな。神様からおぶってくれた青年の家を焼いてきなさいと命令されてきた人であるわけだ。だけどその青年は、正直者で、まじめで、人情のある青年だから、おんぶされた女は、この人たちの家を焼くことはできないと、本当のことを、その青年に話した。「私がここにきたのは、あなたたちの家を焼いてこいという命令だったんだが、こんなにまじめな青年の家を焼くことはできないので、家の四すみの角々から、木の皮をはいできて燃やしなさいね。」と教えられた。「公儀には、燃やしたという証拠に、その灰を持って行って報告するから。」と、その青年に助けてもらった恩義に、家を焼かないで帰った。だけど、その当の話が、どうして今まで残っているかというと。小判とか、黄金が今でもあるんだよ。これはたぶん、その女が預けたもんじゃないかなあ‥‥と。「お前は、まじめで正直で人情持ちだから、家は燃やさないで、この小判、黄金をお前にあげよう。」といってあげたのが現在も残っていて、それが当の由来になっている。
全体の記録時間数 4:15
物語の時間数 4:05
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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