あまりにも、継親が継子を憎らしく思い、あとは、「これは殺してやらんといかん。」と言って、弁当に毒を入れて学校に持たせたようだ。それを、先生が分かって、「おまえは、弁当は食べるなよ、捨ててしまえ。」と言われたので、捨てたらそれを犬が食べてひっくり返ったらしい。そうしたから、「これは、相当ひどいもんだなあ。」と言って、先生たちは心配していた。そうして、「あれ、こいつは死んでいないということは、その毒を食べなかったんだな。」と、継親は思った。翌日になって、またも継子を学校に行かせたわけさ。そうして、「もう、学校から帰ってきたら、継子をハジウーキの中に入れて、湯を沸かして熱湯をかけて殺してしまおう。」と考えて、継親はシンメーナービに湯をクヮンクヮンクヮン沸かしていたって。そこへ、二人の先生が、「これは、どうも様子が変だから、追ってみよう。」と言って、継子の家に行った。すると、継親が台所でシンメーナービに湯をクヮンクヮンクヮン沸かしていた。先生が、「あなた方の、ナメーイチジャはどこに行ったか。」と聞いたら、「あれは、別に用事に行かせてます。」と言った。先生は、「捜してきなさい、あなたは火を燃やしてなにを煮ているのか。」と聞いたから、「私は、トーマーミ(そら豆)を煮ています。」と言ったって。そうして、先生たちが継親をどこかに行かせたわけさ。そうしたら、その継子は、「先生、私はここに入れられているんですよう。」と叫んだって。そうして、裏座に行ってみると、ハジウーキの中に入れられ蓋を閉められていたって。そうしたから、「おまえは、私たちが来なかったら、今日までの命だったねえ。」と言って、継親に、「おまえは、平気でそういうことをするのか。」と言って、その継親は平等所、今でいう監獄に、「こいつのような奴は、平等所に入れないといけない。」と言って、継子は先生たちが助けて育て、継母は平等所に入れられたって。そして、クヮンクヮンクヮンして湯を沸かして、継子をハジウーキの中に入れて、上から湯をかけて殺そうと考えてね、ハジウーキの中に子どもを入れて蓋を閉めて、裏座においてあったってよ。
| レコード番号 | 47O421807 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C056 |
| 決定題名 | 継子話 釜ゆで(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 目取真ウト |
| 話者名かな | めどるまうと |
| 生年月日 | 18900804 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市安慶名 |
| 記録日 | 19800805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T50 B11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下399頁 通観187頁 |
| キーワード | 継子,継親,弁当,毒,先生,お湯,シンメー鍋,ヒラジュ(監獄) |
| 梗概(こうがい) | あまりにも、継親が継子を憎らしく思い、あとは、「これは殺してやらんといかん。」と言って、弁当に毒を入れて学校に持たせたようだ。それを、先生が分かって、「おまえは、弁当は食べるなよ、捨ててしまえ。」と言われたので、捨てたらそれを犬が食べてひっくり返ったらしい。そうしたから、「これは、相当ひどいもんだなあ。」と言って、先生たちは心配していた。そうして、「あれ、こいつは死んでいないということは、その毒を食べなかったんだな。」と、継親は思った。翌日になって、またも継子を学校に行かせたわけさ。そうして、「もう、学校から帰ってきたら、継子をハジウーキの中に入れて、湯を沸かして熱湯をかけて殺してしまおう。」と考えて、継親はシンメーナービに湯をクヮンクヮンクヮン沸かしていたって。そこへ、二人の先生が、「これは、どうも様子が変だから、追ってみよう。」と言って、継子の家に行った。すると、継親が台所でシンメーナービに湯をクヮンクヮンクヮン沸かしていた。先生が、「あなた方の、ナメーイチジャはどこに行ったか。」と聞いたら、「あれは、別に用事に行かせてます。」と言った。先生は、「捜してきなさい、あなたは火を燃やしてなにを煮ているのか。」と聞いたから、「私は、トーマーミ(そら豆)を煮ています。」と言ったって。そうして、先生たちが継親をどこかに行かせたわけさ。そうしたら、その継子は、「先生、私はここに入れられているんですよう。」と叫んだって。そうして、裏座に行ってみると、ハジウーキの中に入れられ蓋を閉められていたって。そうしたから、「おまえは、私たちが来なかったら、今日までの命だったねえ。」と言って、継親に、「おまえは、平気でそういうことをするのか。」と言って、その継親は平等所、今でいう監獄に、「こいつのような奴は、平等所に入れないといけない。」と言って、継子は先生たちが助けて育て、継母は平等所に入れられたって。そして、クヮンクヮンクヮンして湯を沸かして、継子をハジウーキの中に入れて、上から湯をかけて殺そうと考えてね、ハジウーキの中に子どもを入れて蓋を閉めて、裏座においてあったってよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:32 |
| 物語の時間数 | 2:32 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |