坊主御主 大根(シマグチ)

概要

大根作り‥‥今度は、坊主御主が大根を作られた、豊作になった話をしようね。坊主御主は暇もあり、それから、農作物を作らせては専門家であられたそうだ。大根を植える為に、二、三か月前から、毎日毎日、耕してはさらし、耕してはさらしておき、そこに植えたら、大根はもうたいそう実が入ったようだね。それで、「坊主御主の大根の種を所望させて下さい。」と行くと、「あげるよ。」と言って、分けてくれるのだが、「お前たちの大根の種も持って来いよ。」と言い、交換した。「交換するのは、なぜか。」というと、 「一人だけに分けてはいけない。大根の種も数に限度があるので。」と言って、持って来る種は受け取って、また、自分の種を分けたようだね。大根の種が全部自分の物かというと、そうではなく、交換をして貰ってもいるから、自分の物だけではなかったわけだ。そして、「私の言うとおりにするのであれば、この大根の種を分けてあげるが、そうでなければあげないよ。」「教えて下さい。その通りにしますので。」「それじゃ、私の言うとおりというのは、二、三か月前から、毎日、畑を耕しさらして置いて、そうして肥料を入れてから種を蒔くと、私の大根の種は良くできる。」と教えた。じつは、坊主御主の大根の種だけでは なくて、あれが持って来た種をこれに、これが持って来た種をあれにと、こうして、交代して与えただけであった。やっぱり、大根の出来不出来は、種の善し悪しではなく、畑の耕し方だという話である。そうして、畑を耕すと大根はたくさんできるが、ただ、一回耕して種を蒔くと、畑は固くなってなんにもならない。坊主御主の言うとおりにすると、豊作になると教えた。また、坊主御主の大根の種だけではなくて、皆の種を貰って、あれの種をこれに与えて、これの種をあれに与えたのだが、坊主御主の大根の種は、良い種であるという話が広まったって。さあ、これだけ。

再生時間:2:20

民話詳細DATA

レコード番号 47O421801
CD番号 47O42C056
決定題名 坊主御主 大根(シマグチ)
話者がつけた題名 坊主御主が大根を作った話
話者名 古謝振裕
話者名かな こじゃしんゆう
生年月日 19080605
性別
出身地 具志川市西原
記録日 19800801
記録者の所属組織 沖縄口承文芸調査団
元テープ番号 具志川市T50 B5
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 具志川市史第3巻上592頁
キーワード 坊主御主,大根,農作物,畑
梗概(こうがい) 大根作り‥‥今度は、坊主御主が大根を作られた、豊作になった話をしようね。坊主御主は暇もあり、それから、農作物を作らせては専門家であられたそうだ。大根を植える為に、二、三か月前から、毎日毎日、耕してはさらし、耕してはさらしておき、そこに植えたら、大根はもうたいそう実が入ったようだね。それで、「坊主御主の大根の種を所望させて下さい。」と行くと、「あげるよ。」と言って、分けてくれるのだが、「お前たちの大根の種も持って来いよ。」と言い、交換した。「交換するのは、なぜか。」というと、 「一人だけに分けてはいけない。大根の種も数に限度があるので。」と言って、持って来る種は受け取って、また、自分の種を分けたようだね。大根の種が全部自分の物かというと、そうではなく、交換をして貰ってもいるから、自分の物だけではなかったわけだ。そして、「私の言うとおりにするのであれば、この大根の種を分けてあげるが、そうでなければあげないよ。」「教えて下さい。その通りにしますので。」「それじゃ、私の言うとおりというのは、二、三か月前から、毎日、畑を耕しさらして置いて、そうして肥料を入れてから種を蒔くと、私の大根の種は良くできる。」と教えた。じつは、坊主御主の大根の種だけでは なくて、あれが持って来た種をこれに、これが持って来た種をあれにと、こうして、交代して与えただけであった。やっぱり、大根の出来不出来は、種の善し悪しではなく、畑の耕し方だという話である。そうして、畑を耕すと大根はたくさんできるが、ただ、一回耕して種を蒔くと、畑は固くなってなんにもならない。坊主御主の言うとおりにすると、豊作になると教えた。また、坊主御主の大根の種だけではなくて、皆の種を貰って、あれの種をこれに与えて、これの種をあれに与えたのだが、坊主御主の大根の種は、良い種であるという話が広まったって。さあ、これだけ。
全体の記録時間数 2:20
物語の時間数 2:20
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP