屋良ムルチに鰻がいたって。その池のそばの畑にはトーヌチン(唐黍)を作ってあったって。作ったトーヌチンは全部鰻が喰ってしまって、まったく残こってなかった。それで、畑の主が、夜、畑へ行きトーヌチンを喰ったやつを棒で叩き殺したわけさ。そうしたら、「私は人を殺してしまった。」と言って、友だちの家を全部回って、「お願いだから、一緒に片づけてくれ。」とお願いしたが、「いや、絶対だめだ。あんたは人を殺したのであれば、一人で片づければいい。」と言って、誰も行かなかったって。そうしたら、これは二人兄弟だったって。それで、まずはと思って弟の家に行って、「私は人を殺してしまった。一緒に行って片づけてくれ。」と言ったら、「ヘェー。」と、驚いたようだが、弟は松明をつけて一緒に行ったらしい。そうしたら、「やっぱり、人を殺してしまってあるな。」と言って、弟が近寄って見たら、それは鰻だった。「兄さん、ハブか鰻を殺したのであって人ではないよ。」と言ったので、「そうか。」と言って、兄さんも行って確かめてみた。そうして、翌日には、村中揃ってこの鰻を殺して食べたとの話を聞いたわけ。だから、なんといっても、肉親は肉親、兄弟は兄弟としていつも仲良くしないといけないよと。それから仲良くしたという話。
| レコード番号 | 47O421711 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C053 |
| 決定題名 | 兄弟の仲直り ウナギ退治(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 屋良ムルチ |
| 話者名 | 渡口カナ |
| 話者名かな | とぐちかな |
| 生年月日 | 19080814 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市米原 |
| 記録日 | 19800804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T48 A14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下347頁 |
| キーワード | 屋良ムルチ,ウナギ,とうきび,友だち,兄弟 |
| 梗概(こうがい) | 屋良ムルチに鰻がいたって。その池のそばの畑にはトーヌチン(唐黍)を作ってあったって。作ったトーヌチンは全部鰻が喰ってしまって、まったく残こってなかった。それで、畑の主が、夜、畑へ行きトーヌチンを喰ったやつを棒で叩き殺したわけさ。そうしたら、「私は人を殺してしまった。」と言って、友だちの家を全部回って、「お願いだから、一緒に片づけてくれ。」とお願いしたが、「いや、絶対だめだ。あんたは人を殺したのであれば、一人で片づければいい。」と言って、誰も行かなかったって。そうしたら、これは二人兄弟だったって。それで、まずはと思って弟の家に行って、「私は人を殺してしまった。一緒に行って片づけてくれ。」と言ったら、「ヘェー。」と、驚いたようだが、弟は松明をつけて一緒に行ったらしい。そうしたら、「やっぱり、人を殺してしまってあるな。」と言って、弟が近寄って見たら、それは鰻だった。「兄さん、ハブか鰻を殺したのであって人ではないよ。」と言ったので、「そうか。」と言って、兄さんも行って確かめてみた。そうして、翌日には、村中揃ってこの鰻を殺して食べたとの話を聞いたわけ。だから、なんといっても、肉親は肉親、兄弟は兄弟としていつも仲良くしないといけないよと。それから仲良くしたという話。 |
| 全体の記録時間数 | 1:44 |
| 物語の時間数 | 1:44 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |