普天間権現は女神で、大変美しい女であったそうだ。年頃になって、女を望む男は多かったが夫を持たなかった。あまりに望む人が多かったので、「私は人に見られるべきではない」と言って裏座にこもってしまった。裏座にこもって布を織って外には出なかった。弟の友だちがその姉さんを見たいというので、すかされて見せてやるという。弟は家の前で転んで、姉さんと叫んだ。姉さんは助けようとあわてて出てきたが、弟の友だちが「今は見たぞ、見たぞ」と言った。姉は私は現世の人には見られない考えだったのに、見られたしまったので、もうここにはいられないといって、紡いでいた糸を針に貫いて自分の髪にさして、すぐ普天間のガマに走っていった。母親は娘の後を追っかけて行くが、この人の通った所は木の葉さえ打ちなびくぐらいであった。それで、普天間権現は崇められるようになった。
| レコード番号 | 47O421632 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C050 |
| 決定題名 | 普天間権現由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大城永信 |
| 話者名かな | おおしろえいしん |
| 生年月日 | 19140320 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市宇堅 |
| 記録日 | 19800801 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T46 B8 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 普天間権現,女神,裏座,布,針,糸 |
| 梗概(こうがい) | 普天間権現は女神で、大変美しい女であったそうだ。年頃になって、女を望む男は多かったが夫を持たなかった。あまりに望む人が多かったので、「私は人に見られるべきではない」と言って裏座にこもってしまった。裏座にこもって布を織って外には出なかった。弟の友だちがその姉さんを見たいというので、すかされて見せてやるという。弟は家の前で転んで、姉さんと叫んだ。姉さんは助けようとあわてて出てきたが、弟の友だちが「今は見たぞ、見たぞ」と言った。姉は私は現世の人には見られない考えだったのに、見られたしまったので、もうここにはいられないといって、紡いでいた糸を針に貫いて自分の髪にさして、すぐ普天間のガマに走っていった。母親は娘の後を追っかけて行くが、この人の通った所は木の葉さえ打ちなびくぐらいであった。それで、普天間権現は崇められるようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:28 |
| 物語の時間数 | 4:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |