あれは何といったか。知念小屋敷と言ったのではないかな。沖縄の尾類の始まりは、御殿親国から出たって。御殿親国の娘がね、支那の人に誘拐されたわけ。そして、支那に連れて行かれたが、向こうで金を儲けて、親祖父母に会いに帰って来た。でも自分の家には行かないで、那覇に屋敷を買って住んでいた。そうしてから、「沖縄は男が旅から渡って来ても、尾類がいないから民間の女に手を出すので、今度は私が尾類になる。」と言い、那覇に尾類の家を建て、男を遊ばせる所、旅の男が泊まる所を建てた。その女は、御殿親国の出身なので、尾類になったから、平然と顔を持って歩けない。それができないので、那覇で尾類馬行列をすることにした。昔の尾類は百姓がしたでしょう。百姓は、衣装は小さい模様を着るのだが、この女は、大きな模様の木綿の着物を着て尾類馬行列をやった。かんざしも上等のサムライ(士族)のかんざしを指しているでしょう。あのようにサムライのかんざしを指しているのはどうしてかというと、あは御殿の娘なので、「尾類馬行列をするよ。」と言ったら、親加那志が、かんざしと木綿の着物とを買ってあげたわけ。父親に、「あなたの娘だよ。」と自分を見せるために、先頭になって「ユイユイユイ。」と言いながら、馬ぐゎーを前に立たして踊らせた。そうして、その娘は親の顔を見ることができたって。その後から、沖縄は尾類が盛んになったって。尾類の始まりはねえ、ユカッチュ(士族)の娘からだといわれているよ。
| レコード番号 | 47O421527 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C047 |
| 決定題名 | 尾類の始まり(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 運天スエ |
| 話者名かな | うんてんすえ |
| 生年月日 | 19100212 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 那覇市首里 |
| 記録日 | 19800804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T43 B18 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻上534頁 |
| キーワード | 尾類,御殿殿内,シナ,旅,宿,尾類馬 |
| 梗概(こうがい) | あれは何といったか。知念小屋敷と言ったのではないかな。沖縄の尾類の始まりは、御殿親国から出たって。御殿親国の娘がね、支那の人に誘拐されたわけ。そして、支那に連れて行かれたが、向こうで金を儲けて、親祖父母に会いに帰って来た。でも自分の家には行かないで、那覇に屋敷を買って住んでいた。そうしてから、「沖縄は男が旅から渡って来ても、尾類がいないから民間の女に手を出すので、今度は私が尾類になる。」と言い、那覇に尾類の家を建て、男を遊ばせる所、旅の男が泊まる所を建てた。その女は、御殿親国の出身なので、尾類になったから、平然と顔を持って歩けない。それができないので、那覇で尾類馬行列をすることにした。昔の尾類は百姓がしたでしょう。百姓は、衣装は小さい模様を着るのだが、この女は、大きな模様の木綿の着物を着て尾類馬行列をやった。かんざしも上等のサムライ(士族)のかんざしを指しているでしょう。あのようにサムライのかんざしを指しているのはどうしてかというと、あは御殿の娘なので、「尾類馬行列をするよ。」と言ったら、親加那志が、かんざしと木綿の着物とを買ってあげたわけ。父親に、「あなたの娘だよ。」と自分を見せるために、先頭になって「ユイユイユイ。」と言いながら、馬ぐゎーを前に立たして踊らせた。そうして、その娘は親の顔を見ることができたって。その後から、沖縄は尾類が盛んになったって。尾類の始まりはねえ、ユカッチュ(士族)の娘からだといわれているよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:39 |
| 物語の時間数 | 2:39 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |