村中で大変評判のシカブー(臆病者)がいたらしい。この人が夜、友人の家に遊びにいって遅くなっての帰り、どうしても通らなければならない怖い道があった。男だからと勇気を出して、通ることにした。そのとき、親が自分のふんどしをはずして、傘の上に結わえて旗のようになびかせていたのを思い出し、親と同じようにしながらそこを通った。すると、結わえてあったふんどしがなくなっているのを見て、シカブーは一目散に家まで駈け出していき、家人をたたき起こして、「今日は幽霊にふんどしを取られてしまった。私の魂も取られたにちがいないから、死んでしまうんじゃないかね。」と言って大変心配したらしい。家人は、「それじゃあ、朝になったら、みなでそこに行ってみよう。」ということになり、早起きして行ったところ、ふんどしは、小さな松の木の枝に引っ掛かっていた。「自分がシカブーだから、幽霊に取られたと思ったんだな。」と、そのときから精神を鍛えて強い人になったって。
| レコード番号 | 47O421516 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C047 |
| 決定題名 | 臆病者の幽霊(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 友寄貞子 |
| 話者名かな | ともよせさだこ |
| 生年月日 | 19011224 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市上江洲 |
| 記録日 | 19800804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T43 B7 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下731頁 具志川市民話ふるさとの昔ばなし204頁 |
| キーワード | 臆病者,傘,ふんどし,旗,幽霊, |
| 梗概(こうがい) | 村中で大変評判のシカブー(臆病者)がいたらしい。この人が夜、友人の家に遊びにいって遅くなっての帰り、どうしても通らなければならない怖い道があった。男だからと勇気を出して、通ることにした。そのとき、親が自分のふんどしをはずして、傘の上に結わえて旗のようになびかせていたのを思い出し、親と同じようにしながらそこを通った。すると、結わえてあったふんどしがなくなっているのを見て、シカブーは一目散に家まで駈け出していき、家人をたたき起こして、「今日は幽霊にふんどしを取られてしまった。私の魂も取られたにちがいないから、死んでしまうんじゃないかね。」と言って大変心配したらしい。家人は、「それじゃあ、朝になったら、みなでそこに行ってみよう。」ということになり、早起きして行ったところ、ふんどしは、小さな松の木の枝に引っ掛かっていた。「自分がシカブーだから、幽霊に取られたと思ったんだな。」と、そのときから精神を鍛えて強い人になったって。 |
| 全体の記録時間数 | 2:07 |
| 物語の時間数 | 2:07 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |