エイサー由来=エイサーの由来記というものはですね、この仲順流りというものは、仲順大主という人が、子どもを三人生んで、このお父さんが黄金の花の上がるのを見てね、そして、子どもの気持ちを確かめて親孝行の子どもにあげると言って、長男に、「あなたの子どもを捨てて、その子どもの飲む乳を私にあげなさい。」と言ったら、「お父さんは寄った年波、もう済んだ年だからね、子どもを捨ててお父さんにお乳をあげることはできない。」と言って断った。また次男坊にも同じように言ったら、次男坊も断った。三男は、「子どもは作ったらまたできる。お父さんは二度と帰ってくることはないから、子どもを捨ててお父さんにお乳をあげる。」と言ってね。そうして、「おまえ、自分の子どもを埋めるなら、あの一本松のところに埋めなさい。」と言ったらね、「はい。」と言って、子どもを抱いて、お父さん(三男)は穴を掘った。一鍬落としたら、子どもはミーワレーグヮーしてね(にっこりほほえみ)。二鍬掘ったら、ハナダタチャーしてね、三鍬落としたら、ぱっと黄金が出て。それで、子どもも助かって黄金ももらって帰ってきたら、長男と次男が嫉妬して、三男を殺して埋めて墓に入れた。そしたら、なんと後生の閻魔王という人がね、「あなたはまだ後生に来るのは早いから、帰りなさい。」と言ってね、嫡子と次男とは戦してよ、二人ですぐ宝バーケー(奪い合い)、黄金バーケーして死んでしまった。うびじにて(一気に)嫡子も殺されて。そんなにして死んだらね、ヤイブク(槍矛)でもってすぐ抜いてから、二人、三途の川んかいうちんちゅるばーて(三途の川に放り込んだ)。それでまた、三男の子どもはね、後生から、「あなたは今、後生に来るのが早いから、あんたは生きて戻って親の孝しなさい、世間ぬ事んし(世間のことをしなさい)。」と、帰されたから、この人が七月エイサーしてね、野菜ぬハチバチ、作物ぬハチバチ仏壇にあげてね、後生ぬ人にあげてね、それで、七月ぬ由来記になっている。エイサーもね、後生の人を慰めるために、「エイサー、エイサー。」して踊って、野菜や作物のハチバチ、美味しいもの作って仏壇にお供えして、エイサーを踊って後生を慰めたって。
| レコード番号 | 47O421305 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C041 |
| 決定題名 | 子供の肝 仲順流れ(シマグチ混じり) |
| 話者がつけた題名 | 七月エイサー由来 |
| 話者名 | 古謝ウト |
| 話者名かな | こじゃうと |
| 生年月日 | 19071005 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市米原 |
| 記録日 | 19800801 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T38 A8 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 母親から聞いた |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下356頁 通観160頁 |
| キーワード | エイサー,仲順大主,黄金の花,親孝行,長男,次男,三男, |
| 梗概(こうがい) | エイサー由来=エイサーの由来記というものはですね、この仲順流りというものは、仲順大主という人が、子どもを三人生んで、このお父さんが黄金の花の上がるのを見てね、そして、子どもの気持ちを確かめて親孝行の子どもにあげると言って、長男に、「あなたの子どもを捨てて、その子どもの飲む乳を私にあげなさい。」と言ったら、「お父さんは寄った年波、もう済んだ年だからね、子どもを捨ててお父さんにお乳をあげることはできない。」と言って断った。また次男坊にも同じように言ったら、次男坊も断った。三男は、「子どもは作ったらまたできる。お父さんは二度と帰ってくることはないから、子どもを捨ててお父さんにお乳をあげる。」と言ってね。そうして、「おまえ、自分の子どもを埋めるなら、あの一本松のところに埋めなさい。」と言ったらね、「はい。」と言って、子どもを抱いて、お父さん(三男)は穴を掘った。一鍬落としたら、子どもはミーワレーグヮーしてね(にっこりほほえみ)。二鍬掘ったら、ハナダタチャーしてね、三鍬落としたら、ぱっと黄金が出て。それで、子どもも助かって黄金ももらって帰ってきたら、長男と次男が嫉妬して、三男を殺して埋めて墓に入れた。そしたら、なんと後生の閻魔王という人がね、「あなたはまだ後生に来るのは早いから、帰りなさい。」と言ってね、嫡子と次男とは戦してよ、二人ですぐ宝バーケー(奪い合い)、黄金バーケーして死んでしまった。うびじにて(一気に)嫡子も殺されて。そんなにして死んだらね、ヤイブク(槍矛)でもってすぐ抜いてから、二人、三途の川んかいうちんちゅるばーて(三途の川に放り込んだ)。それでまた、三男の子どもはね、後生から、「あなたは今、後生に来るのが早いから、あんたは生きて戻って親の孝しなさい、世間ぬ事んし(世間のことをしなさい)。」と、帰されたから、この人が七月エイサーしてね、野菜ぬハチバチ、作物ぬハチバチ仏壇にあげてね、後生ぬ人にあげてね、それで、七月ぬ由来記になっている。エイサーもね、後生の人を慰めるために、「エイサー、エイサー。」して踊って、野菜や作物のハチバチ、美味しいもの作って仏壇にお供えして、エイサーを踊って後生を慰めたって。 |
| 全体の記録時間数 | 2:48 |
| 物語の時間数 | 2:48 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |