ええ、只今から沖縄の浦島太郎の話、お話ししたいと思いますが。ずっと遠い昔、与那原の浜で、美しい
男が釣りをして夜の夜中歩いていると、そこに入髪が落ちていて、これは珍しいなと言って、それを拾って
持っていると、美しい女が出てきて、「それは私のものですから、どうか返して下さい、私は先程からそれ
を探し歩いていたのです。」と言うので、「そうか、そうだったのか。」と返してあげた。すると、そのお
礼に、あの浦島に、龍宮城に案内申しますと言って、亀に乗せて龍宮城に案内した。長い間そこで、すばら
しい接待をされていたけど、しまいには家に帰りたくなって、寂しくなったので、もう家に帰ろうと思って
、「家に返してくれ。」とたのむと、「そういたしますか。」と言われておくられて帰ってきたそうです。
しかし、自分の島に帰ってみると村も変わりはてて自分の住んでいた家も見当たらなく、影も形もなくなっ
ていて、いったい何十年立ったのかわからない様子でした。そこで落胆してしまい、与那原から首里に行く
所の左の方に、ウサン獄という御獄があるんですが、その山の御獄にがっかりして腰をおとしてすわった。
そして、杖をーその杖がうさん獄の杖ですけどーそこに立てて、そのままそこで、もう白髪も乱れて老人に
なって、亡くなられたそうです。その立てた杖が栄えて、段々と大きくなって、枝も葉も出てきて、このう
さん獄は坂の方まで伸びてきたそうですが、それで、その時から、そこはウサン獄と名付けられて、今でも
、その御はあります。これは、簡単なお話で、終わりです。
| レコード番号 | 47O421037 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C033 |
| 決定題名 | 浦島太郎(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 沖縄の浦島太郎 |
| 話者名 | 徳村政伸 |
| 話者名かな | とくむらせいしん |
| 生年月日 | 19100321 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 那覇市首里 |
| 記録日 | 19800805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T31 A1 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 首里の先輩から |
| 文字化資料 | 通観311頁 具志川市の民話ふるさとの昔ばなし43頁 |
| キーワード | 浦島太郎,与那原,釣り,入れ髪,竜宮城,亀,ウサン嶽 |
| 梗概(こうがい) | ええ、只今から沖縄の浦島太郎の話、お話ししたいと思いますが。ずっと遠い昔、与那原の浜で、美しい 男が釣りをして夜の夜中歩いていると、そこに入髪が落ちていて、これは珍しいなと言って、それを拾って 持っていると、美しい女が出てきて、「それは私のものですから、どうか返して下さい、私は先程からそれ を探し歩いていたのです。」と言うので、「そうか、そうだったのか。」と返してあげた。すると、そのお 礼に、あの浦島に、龍宮城に案内申しますと言って、亀に乗せて龍宮城に案内した。長い間そこで、すばら しい接待をされていたけど、しまいには家に帰りたくなって、寂しくなったので、もう家に帰ろうと思って 、「家に返してくれ。」とたのむと、「そういたしますか。」と言われておくられて帰ってきたそうです。 しかし、自分の島に帰ってみると村も変わりはてて自分の住んでいた家も見当たらなく、影も形もなくなっ ていて、いったい何十年立ったのかわからない様子でした。そこで落胆してしまい、与那原から首里に行く 所の左の方に、ウサン獄という御獄があるんですが、その山の御獄にがっかりして腰をおとしてすわった。 そして、杖をーその杖がうさん獄の杖ですけどーそこに立てて、そのままそこで、もう白髪も乱れて老人に なって、亡くなられたそうです。その立てた杖が栄えて、段々と大きくなって、枝も葉も出てきて、このう さん獄は坂の方まで伸びてきたそうですが、それで、その時から、そこはウサン獄と名付けられて、今でも 、その御はあります。これは、簡単なお話で、終わりです。 |
| 全体の記録時間数 | 2:31 |
| 物語の時間数 | 2:31 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |