地震がきた場合ですね、経塚という村は、揺れなかったという。動かなかったという。どうして、この経塚村だけが、地震がなかったかというたらですね。王様がある召使にですね、「国頭まで行って来なさい。」と言ったそうですよ。途中に経塚という森があるそうです。この森の側で、大きな地震があるのにもかかわらず、この召使は疲れて、寝ころんでしまったんだよ。寝ころんだもんだから、地震があっても分からないわけさ。それで、王様が召使に向かって、「おい君、今日の地震は大きかったな、ひどいもんだったな。」と話したそうです。「いやあ珍しいな、今日は地震があったのですか。」と言ったら、王様が、「あれほど大きな地震、君、分からなかったのか。」「はい、分かりませんでした。」と言うんです。そこで王様は、「それなら君は、大きな地震があったときにはどこにいたのか。」「経塚の森の側です。」と言うたんですよ。「じゃ、この大きな地震というのは、その経塚の村にはなかったのか。」「はい、ありませんでした。」「じゃ、今から地震があるときには、『チョージカ(経塚)チョージカ(経塚)』と言うたらいいんじゃないかな。」と言ってね。それから、地震がある場合には、「チョージカ、チョージカ。」という呪文が残ったという。もし、この召使が正直に、「いえ、私はあんまり疲れたもんだから、経塚の森の側で寝てしまい、それで分からなかったのです。と、でも言おうものなら、「打ち首ぬ咎(打ち首の罪)。」になりよったんだから。それで経塚という名が残っているそうです。
| レコード番号 | 47O420949 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C029 |
| 決定題名 | 経塚由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 上江洲安次 |
| 話者名かな | うえずあんじ |
| 生年月日 | 19140505 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市塩屋 |
| 記録日 | 19800808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T27 A2 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻上504頁 |
| キーワード | 地震,経塚,王様,召使い, |
| 梗概(こうがい) | 地震がきた場合ですね、経塚という村は、揺れなかったという。動かなかったという。どうして、この経塚村だけが、地震がなかったかというたらですね。王様がある召使にですね、「国頭まで行って来なさい。」と言ったそうですよ。途中に経塚という森があるそうです。この森の側で、大きな地震があるのにもかかわらず、この召使は疲れて、寝ころんでしまったんだよ。寝ころんだもんだから、地震があっても分からないわけさ。それで、王様が召使に向かって、「おい君、今日の地震は大きかったな、ひどいもんだったな。」と話したそうです。「いやあ珍しいな、今日は地震があったのですか。」と言ったら、王様が、「あれほど大きな地震、君、分からなかったのか。」「はい、分かりませんでした。」と言うんです。そこで王様は、「それなら君は、大きな地震があったときにはどこにいたのか。」「経塚の森の側です。」と言うたんですよ。「じゃ、この大きな地震というのは、その経塚の村にはなかったのか。」「はい、ありませんでした。」「じゃ、今から地震があるときには、『チョージカ(経塚)チョージカ(経塚)』と言うたらいいんじゃないかな。」と言ってね。それから、地震がある場合には、「チョージカ、チョージカ。」という呪文が残ったという。もし、この召使が正直に、「いえ、私はあんまり疲れたもんだから、経塚の森の側で寝てしまい、それで分からなかったのです。と、でも言おうものなら、「打ち首ぬ咎(打ち首の罪)。」になりよったんだから。それで経塚という名が残っているそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:10 |
| 物語の時間数 | 4:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |