昔、松川童という賢い子どもがいたって。松川童は道で土ぼこりを使って、家を作ったりして遊んでいた。この松川童が遊んでいるところへ、堂の比屋がそこに通りかかり、松川童が遊んでいるところを踏んづけて行ったらしい。そしたら、松川童は、堂の比屋に食い下がった。「どうした。」と堂の比屋が聞いたから、「あなたは、私が地図を書いているのに踏んづけて行ったね。どうしてくれるんだ。」と言って、松川童に怒られた。この堂の比屋は沖縄を開かせるほどの大人物だが、その人に食い下がっているわけ。そうして、堂の比屋が、「おまえは、どういうわけでそれを書いていたのか。」と聞いたから、「首里城の石垣は、積んでも積んでも壊れてしまう。どんなにいい大工が積んでも全部壊れてしまう。私は、その首里城の石垣をどうして積んだらいいかと絵を書いてあったんだよ。」と答えた。「ああ、そうだったのか。」と。それから、堂の比屋は自分がやったことを悔やんだわけ。「はあ、沖縄にはこれほどの子どももいたんだなあ、私のような者はここで暮らすことはできないな。」と言って、久米島に逃げて行って、向こうで生涯暮らし亡くなったとの話があるわけさ。この松川童が設計した通りに、首里城の石垣はちょうど屏風と同じように曲がりをつけて積ませたら、絶対に壊れなくなったって。昔は、まっすぐに積んだらしいよ、そんな話があった。
| レコード番号 | 47O420918 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C028 |
| 決定題名 | 松川童 堂の比屋(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 金城珍明 |
| 話者名かな | きんじょうちんめい |
| 生年月日 | 18990210 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市喜屋武 |
| 記録日 | 19800805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T26 A5 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下664頁 |
| キーワード | 松川童,土粉,家造り,堂の比屋,地図,首里城,石垣,久米島, |
| 梗概(こうがい) | 昔、松川童という賢い子どもがいたって。松川童は道で土ぼこりを使って、家を作ったりして遊んでいた。この松川童が遊んでいるところへ、堂の比屋がそこに通りかかり、松川童が遊んでいるところを踏んづけて行ったらしい。そしたら、松川童は、堂の比屋に食い下がった。「どうした。」と堂の比屋が聞いたから、「あなたは、私が地図を書いているのに踏んづけて行ったね。どうしてくれるんだ。」と言って、松川童に怒られた。この堂の比屋は沖縄を開かせるほどの大人物だが、その人に食い下がっているわけ。そうして、堂の比屋が、「おまえは、どういうわけでそれを書いていたのか。」と聞いたから、「首里城の石垣は、積んでも積んでも壊れてしまう。どんなにいい大工が積んでも全部壊れてしまう。私は、その首里城の石垣をどうして積んだらいいかと絵を書いてあったんだよ。」と答えた。「ああ、そうだったのか。」と。それから、堂の比屋は自分がやったことを悔やんだわけ。「はあ、沖縄にはこれほどの子どももいたんだなあ、私のような者はここで暮らすことはできないな。」と言って、久米島に逃げて行って、向こうで生涯暮らし亡くなったとの話があるわけさ。この松川童が設計した通りに、首里城の石垣はちょうど屏風と同じように曲がりをつけて積ませたら、絶対に壊れなくなったって。昔は、まっすぐに積んだらしいよ、そんな話があった。 |
| 全体の記録時間数 | 2:16 |
| 物語の時間数 | 2:16 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |