フチャギ由来譚=始まりはね、とても身分のある人の娘が亡くなったので、墓に入れた。ある男が畑仕事をしているときに、急に雨に降られたので、その人は馬と一緒だったので、馬をそばの木に結え、墓の庭で雨を晴らそうとしていた。すると、後ろから男はカンプーをひっぱられたので、「何だろう、ここには人はいないが。」と言って、目をキョロキョロさせたが、誰もいない。「おまえは、生きているものなのか、死んでいるものなのか。」と聞いたら、「私は、どこそこの子であるが、いまは、後生に来るべきではないからここから出してください。」と答えた。墓から出してもらうために、その家に行って、「こうこうしかじかだよ。」と言ったら、そこの家の人がすぐに墓を開けたところ娘は生きていた。そして、家に連れて帰った。「そこの家では、明日は初七日だから。」と、もち米を粉にしていたのだが、それだったらと赤豆を煮て、その米で夜通しフチャギを作り、その娘の祝いをしたって。そのようなことから、「フチャギは嘉例なものだから、末代まで孫や子にこの由来話を伝えなさい。」と言って、親からの話があったわけ。だから、私はみんなに言っているんだよ、「さあ、このフチャギは嘉例なもの。ムーチーは厄払いだからね。道理は分からないといけないよ。」と言って、フチャギを作りたがらない人には、説教してでも作らすよ。
| レコード番号 | 47O420852 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C026 |
| 決定題名 | 生き返った娘(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | フチャギ由来 |
| 話者名 | 久田カメ |
| 話者名かな | クダカメ |
| 生年月日 | 19031015 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 与那城村照間 |
| 記録日 | 19800801 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T24 A4 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | はじまいやよー |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下148頁 |
| キーワード | 男,にわか雨,娘,墓,雨宿り,法事,餅米,フチャギ,八月十五夜 |
| 梗概(こうがい) | フチャギ由来譚=始まりはね、とても身分のある人の娘が亡くなったので、墓に入れた。ある男が畑仕事をしているときに、急に雨に降られたので、その人は馬と一緒だったので、馬をそばの木に結え、墓の庭で雨を晴らそうとしていた。すると、後ろから男はカンプーをひっぱられたので、「何だろう、ここには人はいないが。」と言って、目をキョロキョロさせたが、誰もいない。「おまえは、生きているものなのか、死んでいるものなのか。」と聞いたら、「私は、どこそこの子であるが、いまは、後生に来るべきではないからここから出してください。」と答えた。墓から出してもらうために、その家に行って、「こうこうしかじかだよ。」と言ったら、そこの家の人がすぐに墓を開けたところ娘は生きていた。そして、家に連れて帰った。「そこの家では、明日は初七日だから。」と、もち米を粉にしていたのだが、それだったらと赤豆を煮て、その米で夜通しフチャギを作り、その娘の祝いをしたって。そのようなことから、「フチャギは嘉例なものだから、末代まで孫や子にこの由来話を伝えなさい。」と言って、親からの話があったわけ。だから、私はみんなに言っているんだよ、「さあ、このフチャギは嘉例なもの。ムーチーは厄払いだからね。道理は分からないといけないよ。」と言って、フチャギを作りたがらない人には、説教してでも作らすよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:22 |
| 物語の時間数 | 2:22 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |