話聞いたことありますか、脇丸の話。あれは、こちらではユタとか言ってますがね、ユタの始まりは、近いところからはできないそうです。近いところでは分かりますからね。ユクシムニーする(嘘をつく)のわかるさ。それで、遠いところから始めてくるそうです。遠いところから、山原から。それで山原から行ってね、だんだん、その始めてきて、そして、あちらこちら行って、この屋敷を見たりして、屋敷は木を切ってあるでしょう、あんたのお家は木の祟りで、その木をまた、植えなさいとか、何とか。歩いて行ってしまいの家に来たら、相当その家の木が荒れておったらしいですよ。そして、やっと来たら、そこには重病人がおったらしいです。病人がおって、みな心配しておったが、「そうね、あんたの屋敷も荒れておるし、すべて荒れておる。病人もそのためかもしらんけれども、僕が一番ね、特効薬を持っとるから、これを飲ましたら必ず治る。」と、そのように言ってね、その人は。昔だから、あの風呂もはいらんでしょう。それで、脇の下の垢を丸めて、三つぐらい丸めて、そうして、「この脇丸を飲ましなさい、すぐ治るから。」と言ってね。そして、「ご飯のあと三十分くらいしてから、飲みなさいね。」と言って帰ったらしいんだ。その主は、たいした薬だと言ってね。それで、水に溶かして入れたら、ぱーっと油が浮くでしょう、ほんとにりっぱな薬だなって飲んだらしい。そしたら、治ったって言いよった。それから、脇丸っていう話がでて、それがあちらこちら行ってね、それで有名な易医者になったらしいですよ、いいユタになったらしい。
| レコード番号 | 47O420769 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C023 |
| 決定題名 | 脇丸の話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 粟国朝光 |
| 話者名かな | あぐにちょうこう |
| 生年月日 | 19090319 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市天願 |
| 記録日 | 19800504 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川T20 A13 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下700頁 具志川市の民話ふるさとの昔ばなし196頁 |
| キーワード | ユタ,山原,屋敷,病人,薬,垢,脇丸 |
| 梗概(こうがい) | 話聞いたことありますか、脇丸の話。あれは、こちらではユタとか言ってますがね、ユタの始まりは、近いところからはできないそうです。近いところでは分かりますからね。ユクシムニーする(嘘をつく)のわかるさ。それで、遠いところから始めてくるそうです。遠いところから、山原から。それで山原から行ってね、だんだん、その始めてきて、そして、あちらこちら行って、この屋敷を見たりして、屋敷は木を切ってあるでしょう、あんたのお家は木の祟りで、その木をまた、植えなさいとか、何とか。歩いて行ってしまいの家に来たら、相当その家の木が荒れておったらしいですよ。そして、やっと来たら、そこには重病人がおったらしいです。病人がおって、みな心配しておったが、「そうね、あんたの屋敷も荒れておるし、すべて荒れておる。病人もそのためかもしらんけれども、僕が一番ね、特効薬を持っとるから、これを飲ましたら必ず治る。」と、そのように言ってね、その人は。昔だから、あの風呂もはいらんでしょう。それで、脇の下の垢を丸めて、三つぐらい丸めて、そうして、「この脇丸を飲ましなさい、すぐ治るから。」と言ってね。そして、「ご飯のあと三十分くらいしてから、飲みなさいね。」と言って帰ったらしいんだ。その主は、たいした薬だと言ってね。それで、水に溶かして入れたら、ぱーっと油が浮くでしょう、ほんとにりっぱな薬だなって飲んだらしい。そしたら、治ったって言いよった。それから、脇丸っていう話がでて、それがあちらこちら行ってね、それで有名な易医者になったらしいですよ、いいユタになったらしい。 |
| 全体の記録時間数 | 3:14 |
| 物語の時間数 | 3:14 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |