猫化け女房(シマグチ)

概要

長く養われた猫がきれいな女に化けて男の妻になった。隣の人が見ると猫であるが、男は女と信じていた。お前の妻は猫だよと言ったが怒ってしまう。「納得できないのなら家の庭にトーヌチンガラー(とうきびのから)を干して歩かしてみよ。人間であればパチパチ音をたてて折る。猫ならば足音がないはず」という。いわれたとおりやってみるとなるほど足音がしない。しかし、それでも男は信じられない。「今度は干し魚をジールの上に下げておきなさい。畑にも行かないはずだ」と言われて、干し魚をジールの上に下げていたら、この女はたばこをふかしては魚を見たりしていっこうに仕事に行こうとしない。そこで、夫は妻が猫であることに気づいて、お前を今まで妻と思っていたが猫なので出ていきなさいと言って追い払う。どこへ行くのかと追っていくと我如古ナガサクという洞穴の中であった。そこは猫の役場であった。中に入ると「私は今までシジャマヤー(人間に化けた猫)になって人間の妻になっていたが、ばれて帰されたので、今度は私がオー鳴チタチ鳴チしてあの夫をとってくる」という猫の鳴き声が聞こえた。すると仲間の猫が「あなたはタチ鳴チオー鳴チして人間を連れてくるというが、人間は賢くて「我如古ナガサクから出たオー鳴チマヤーオーナチュナ、タチ鳴チュナ、オー鳴チュラー、北谷コンパシュの一本松に首をくくって下げて、北風が吹くと西のアゼにカッパイ、西風が吹くと北のアゼにカッパイさせられるよと彼が言ってしまえばあなたは連れてくることはできない」と言った。それでも、「いや、私は必ず連れてくる」といって夫のところへ出かけた。しかし、夫は洞の中で仲間の猫がしゃべるのを聞いていたので、「我如古ナガサクから来たオー鳴チマヤー、オー鳴チュナ、タチ鳴チュナ・・・」と同じようにしゃべると猫は連れてゆくことができなかった。

再生時間:3:32

民話詳細DATA

レコード番号 47O420116
CD番号 47O42C004
決定題名 猫化け女房(シマグチ)
話者がつけた題名 猫を退ける呪文
話者名 平良マツ
話者名かな たいらまつ
生年月日 18880504
性別
出身地 石川市字東恩納
記録日 19800222
記録者の所属組織 沖縄口承文芸調査団
元テープ番号 具志川T3 B8
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 具志川市の民話ふるさとの昔ばなし8頁 具志川市史第3巻下477頁
キーワード 長く飼われた猫,妻,隣の人,トーチンガラー,足音,干し魚,我如古,オー鳴き,タチ鳴き
梗概(こうがい) 長く養われた猫がきれいな女に化けて男の妻になった。隣の人が見ると猫であるが、男は女と信じていた。お前の妻は猫だよと言ったが怒ってしまう。「納得できないのなら家の庭にトーヌチンガラー(とうきびのから)を干して歩かしてみよ。人間であればパチパチ音をたてて折る。猫ならば足音がないはず」という。いわれたとおりやってみるとなるほど足音がしない。しかし、それでも男は信じられない。「今度は干し魚をジールの上に下げておきなさい。畑にも行かないはずだ」と言われて、干し魚をジールの上に下げていたら、この女はたばこをふかしては魚を見たりしていっこうに仕事に行こうとしない。そこで、夫は妻が猫であることに気づいて、お前を今まで妻と思っていたが猫なので出ていきなさいと言って追い払う。どこへ行くのかと追っていくと我如古ナガサクという洞穴の中であった。そこは猫の役場であった。中に入ると「私は今までシジャマヤー(人間に化けた猫)になって人間の妻になっていたが、ばれて帰されたので、今度は私がオー鳴チタチ鳴チしてあの夫をとってくる」という猫の鳴き声が聞こえた。すると仲間の猫が「あなたはタチ鳴チオー鳴チして人間を連れてくるというが、人間は賢くて「我如古ナガサクから出たオー鳴チマヤーオーナチュナ、タチ鳴チュナ、オー鳴チュラー、北谷コンパシュの一本松に首をくくって下げて、北風が吹くと西のアゼにカッパイ、西風が吹くと北のアゼにカッパイさせられるよと彼が言ってしまえばあなたは連れてくることはできない」と言った。それでも、「いや、私は必ず連れてくる」といって夫のところへ出かけた。しかし、夫は洞の中で仲間の猫がしゃべるのを聞いていたので、「我如古ナガサクから来たオー鳴チマヤー、オー鳴チュナ、タチ鳴チュナ・・・」と同じようにしゃべると猫は連れてゆくことができなかった。
全体の記録時間数 3:32
物語の時間数 3:32
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP