モーイ親方は、人のいるときには、蛙をとったりわんぱくをして遊んで、人のいないときにはよく勉強した。ある晩、先生の家に行くとき山の中を通るとしくしく泣く声が聞こえた。モーイはびくびくしながら見てみると、老婆が墓から自分の死んだ子を引き出して、髪を切っていた。モーイは、「そこにいるのは、生き者か死んだ者か」と声をかけた。その老婆は泣く泣く、「恥ずかしいことです、本当にすみません」と言った。「どうして、そんなことをするのか」と聞くと、「私はこの子が死んだので、成仏させるために焼香をしなければならないのだが、お金がない、それで髪を切って入髪を作ると焼香ができるので、こうしているのだ」と答えた。モーイは、「そうか、それは大変なことだ」と言って、懐からお金をだし、これで焼香をしなさいと、渡した。その後、モーイがそこを通るたびに毎晩のように道に灯りがともって無事に通してくれた。モーイは、墓の前に行って、「私は男だから、怖いことはひとつもないので、やめなさい、そのかわりに、いざと言うときには、頼むから力を貸してくれ」と言った。それから、火玉はでなくなった。あるとき、首里の王様がモーイの父に、「今から今帰仁へ行って、用事を済ませて帰らなければならないことがある」という難題がもちかけられた。モーイの父は、困っていた。庭で遊んでいたモーイは、そんなことはすぐにできるよ」と言って、モーイは前に助けた幽霊のところへ行き、頼んだ。家に帰って待っていると、赤、か白い馬がきて、その馬に乗り、空を飛んでその日のうちに今帰仁城へ行って帰ってくることができた。
| レコード番号 | 47O420103 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C004 |
| 決定題名 | モーイ親方 勉強 火玉の道案内 幽霊報恩(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 粟国朝光 |
| 話者名かな | あぐにちょうこう |
| 生年月日 | 19090319 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市字天願 |
| 記録日 | 19800222 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川T3 A6 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 首里のアットーメーから聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | モーイ,蛙,老婆,墓,死んだ子、髪の毛,入髪,焼香,今帰仁城,火玉,難題,首里,天馬 |
| 梗概(こうがい) | モーイ親方は、人のいるときには、蛙をとったりわんぱくをして遊んで、人のいないときにはよく勉強した。ある晩、先生の家に行くとき山の中を通るとしくしく泣く声が聞こえた。モーイはびくびくしながら見てみると、老婆が墓から自分の死んだ子を引き出して、髪を切っていた。モーイは、「そこにいるのは、生き者か死んだ者か」と声をかけた。その老婆は泣く泣く、「恥ずかしいことです、本当にすみません」と言った。「どうして、そんなことをするのか」と聞くと、「私はこの子が死んだので、成仏させるために焼香をしなければならないのだが、お金がない、それで髪を切って入髪を作ると焼香ができるので、こうしているのだ」と答えた。モーイは、「そうか、それは大変なことだ」と言って、懐からお金をだし、これで焼香をしなさいと、渡した。その後、モーイがそこを通るたびに毎晩のように道に灯りがともって無事に通してくれた。モーイは、墓の前に行って、「私は男だから、怖いことはひとつもないので、やめなさい、そのかわりに、いざと言うときには、頼むから力を貸してくれ」と言った。それから、火玉はでなくなった。あるとき、首里の王様がモーイの父に、「今から今帰仁へ行って、用事を済ませて帰らなければならないことがある」という難題がもちかけられた。モーイの父は、困っていた。庭で遊んでいたモーイは、そんなことはすぐにできるよ」と言って、モーイは前に助けた幽霊のところへ行き、頼んだ。家に帰って待っていると、赤、か白い馬がきて、その馬に乗り、空を飛んでその日のうちに今帰仁城へ行って帰ってくることができた。 |
| 全体の記録時間数 | 7:57 |
| 物語の時間数 | 7:57 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |