マユン加那志由来(共通語)

概要

話者の後田多(しいただ)家の本家にあたる田多家はマユン加那志の元である。昔、田多家の嫁が井戸水を運んで帰ってくると屋敷の蔵のところで、なにか祝詞を上げておる神様がおられるので、水瓶を下ろしてじっと祝詞を聞いていた。嫁はその祝詞が終わると神様に、「ぜひ、来年からは私の家にも来て祝詞をあげて下さい。」とお願いした。その翌年から神様は田多家の方に来られて、祝詞を上げられた。それからはどんどん田多家が栄えていくもんだから、よその家の人が、「是非自分なんかも拝みして下さい。」ということで、広がっていったのが、マユン加那志なんですね。下(した)の村の元は田多家、上の村の元は南風野家。下の村のマユン加那志は男で、上の村のマユン加那志は女の神様と言われいる。今はこうして家の中に来て、お膳なんか出すんですけどね、昔は家の中には入れないで、外の方にお茶とか食べ物を出して置いたが、後々になって家の中に招き入れるようになっている。マユン加那志の祝詞は四十分余りかかる。今は、本家の田多家は、町の方に引っ越してしまったので、今は最初に祝詞を上げられた蔵の屋敷の跡で唱えています。このマユン加那志の日は戊戌(つちのえいぬ)の日で、そのマユン加那志の総元締めは必ず戌年生まれの人がして、他はだれでもいいんです。昔はその戌年生まれの総元締めの人が一番最初は、田多家でミークワー唱えてから、昔は七組か八組ぐらいの他の家に分散した。 田んぼのハラメイ、麦、粟、稲、きび、小豆、芋などを順番に奉げる。また、フードゥスヌードゥスというものがある。それから子孫繁栄 牛馬の繁盛を願う。またフーカナイヨーカナイという、子どもが立派に成長して願い事がかなうお祈りを奉げて結びにする。

再生時間:1:38

民話詳細DATA

レコード番号 47O340402
CD番号 47O34C029
決定題名 マユン加那志由来(共通語)
話者がつけた題名
話者名 後田多朝吉
話者名かな しいただともきち
生年月日 19270108
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19960913
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T65 A01 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話、 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 下の村,元,田多家,マユン加那志,田多家の嫁,井戸水,屋敷の蔵,祝詞,神様,拝み,上の村,南風野家,戊戌(つちのえいぬ)の日,ミークワー,麦,粟,稲,きび,小豆,芋,フードゥスヌードゥス,子孫繁栄,牛馬の繁盛,フーカナイヨーカナイ
梗概(こうがい) 話者の後田多(しいただ)家の本家にあたる田多家はマユン加那志の元である。昔、田多家の嫁が井戸水を運んで帰ってくると屋敷の蔵のところで、なにか祝詞を上げておる神様がおられるので、水瓶を下ろしてじっと祝詞を聞いていた。嫁はその祝詞が終わると神様に、「ぜひ、来年からは私の家にも来て祝詞をあげて下さい。」とお願いした。その翌年から神様は田多家の方に来られて、祝詞を上げられた。それからはどんどん田多家が栄えていくもんだから、よその家の人が、「是非自分なんかも拝みして下さい。」ということで、広がっていったのが、マユン加那志なんですね。下(した)の村の元は田多家、上の村の元は南風野家。下の村のマユン加那志は男で、上の村のマユン加那志は女の神様と言われいる。今はこうして家の中に来て、お膳なんか出すんですけどね、昔は家の中には入れないで、外の方にお茶とか食べ物を出して置いたが、後々になって家の中に招き入れるようになっている。マユン加那志の祝詞は四十分余りかかる。今は、本家の田多家は、町の方に引っ越してしまったので、今は最初に祝詞を上げられた蔵の屋敷の跡で唱えています。このマユン加那志の日は戊戌(つちのえいぬ)の日で、そのマユン加那志の総元締めは必ず戌年生まれの人がして、他はだれでもいいんです。昔はその戌年生まれの総元締めの人が一番最初は、田多家でミークワー唱えてから、昔は七組か八組ぐらいの他の家に分散した。 田んぼのハラメイ、麦、粟、稲、きび、小豆、芋などを順番に奉げる。また、フードゥスヌードゥスというものがある。それから子孫繁栄 牛馬の繁盛を願う。またフーカナイヨーカナイという、子どもが立派に成長して願い事がかなうお祈りを奉げて結びにする。
全体の記録時間数 10:11
物語の時間数 1:38
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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