ある夫婦がいた。夫婦は共稼ぎで働いていたが、妻の方がしっかりしていたので、しだいに家は裕福になった。すると貧乏の頃は食べていた麦飯を、夫は「こんなものは食べられない」と言って喧嘩になった。そして離縁して、妻は家を出て行った。それから夫は自棄になり、田畑も荒れ、屋敷も売り払い、乞食になってしまった。乞食になって、あっちこっちまわっていると、きれいな家があったので、何か食べさせてくださいと物乞いしたら、麦飯をいっぱい入れて出してくれた。男はひもじいので、がっさり食べた。男が麦飯をたいらげて頭下げていると、「あなたは昔は麦飯は食べないと言うたが、今はよく食べますね。」と女が言った。男が顔を上げると、それは離縁した前の妻だった。男は恥ずかしくなって、穴があったら入りたかった。男はソウギマを被って逃げ出した。(続く)
| レコード番号 | 47O340327 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C023 |
| 決定題名 | 蝉になった男(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 男が蝉になった話 |
| 話者名 | 喜舎場兼次郎 |
| 話者名かな | きしゃばけんじろう |
| 生年月日 | 19040113 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19960321 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T59 B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 夫婦,共稼ぎ,裕福,貧乏,麦飯,喧嘩,離縁,自棄,乞食,物乞い,ソウギ |
| 梗概(こうがい) | ある夫婦がいた。夫婦は共稼ぎで働いていたが、妻の方がしっかりしていたので、しだいに家は裕福になった。すると貧乏の頃は食べていた麦飯を、夫は「こんなものは食べられない」と言って喧嘩になった。そして離縁して、妻は家を出て行った。それから夫は自棄になり、田畑も荒れ、屋敷も売り払い、乞食になってしまった。乞食になって、あっちこっちまわっていると、きれいな家があったので、何か食べさせてくださいと物乞いしたら、麦飯をいっぱい入れて出してくれた。男はひもじいので、がっさり食べた。男が麦飯をたいらげて頭下げていると、「あなたは昔は麦飯は食べないと言うたが、今はよく食べますね。」と女が言った。男が顔を上げると、それは離縁した前の妻だった。男は恥ずかしくなって、穴があったら入りたかった。男はソウギマを被って逃げ出した。(続く) |
| 全体の記録時間数 | 3:33 |
| 物語の時間数 | 3:03 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |