昔の農家では四、五名の男が共同作業で、今日は僕んとこの仕事、次はあんたの家の仕事と仕事をするとき、それぞれの家の妻もユイマールで、何かお茶かなにか、持ってくることであったらしいね。ところがある家の妻は着て行く立派な着物がない。「こんなあちこち破れた物着けて行くのもはずかしい。人前では着けていかれ着物ばかりだから、はずかしいさ。どうしようかなあ。」と思って考えたらしいですよ。男達が仕事の間で休んでいるときに、「ああ、蚤(ぬん)ぬ舟(ふに)がそこから行く。あんたち見たことあるか。私も初め見た。あらあら。」と言ったら、みんな見に出てきたから、その間にお茶と茶請けをぽっと置いてから帰ったと。だけどこの女はずべら者であったかもしらんね。いざというときの知能のめぐりは、男よりも女が良いと言われておるですね。
| レコード番号 | 47O340304 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C021 |
| 決定題名 | ノミの船(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜舎場兼次郎 |
| 話者名かな | きしゃばけんじろう |
| 生年月日 | 19040113 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19950913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T58 A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 石垣島の民話 P225 |
| キーワード | 農家,ユイマール,妻,着物,男達,のみの船,ぬんぬふに,お茶,女の機転 |
| 梗概(こうがい) | 昔の農家では四、五名の男が共同作業で、今日は僕んとこの仕事、次はあんたの家の仕事と仕事をするとき、それぞれの家の妻もユイマールで、何かお茶かなにか、持ってくることであったらしいね。ところがある家の妻は着て行く立派な着物がない。「こんなあちこち破れた物着けて行くのもはずかしい。人前では着けていかれ着物ばかりだから、はずかしいさ。どうしようかなあ。」と思って考えたらしいですよ。男達が仕事の間で休んでいるときに、「ああ、蚤(ぬん)ぬ舟(ふに)がそこから行く。あんたち見たことあるか。私も初め見た。あらあら。」と言ったら、みんな見に出てきたから、その間にお茶と茶請けをぽっと置いてから帰ったと。だけどこの女はずべら者であったかもしらんね。いざというときの知能のめぐりは、男よりも女が良いと言われておるですね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:14 |
| 物語の時間数 | 1:41 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |