仲間村に群星御嶽(むりぶしうたき)のお宮の建ち始まりについて。昔、神が現れて仲間村の家々を回って一夜の宿を乞い歩いたが、誰も泊めてくれる人がいない。南風野家(はいのけ)を訪れると、「何もないが粟のお粥ならなんとか差し上げることができます。それでもよろしかったら。」と泊めてくれた。「実は私は人間ではない。天国から遣わされた。」と神様は南風野家の慈悲心に大変喜んで、数々の良いことを授けられたという。あるとき、南風野家の娘が夜中にいつも同時刻ごろ目を覚ましていると現在の群星御嶽に天から光の様なものが毎晩のように差した。そこに行ってみると米の粉の印が辺り一帯にあったので、「これは天からの聖地としての暗示ではないか。」と御嶽を作ったのが群星御嶽の始まり。その頃の風習として、神祭には特別のカンダ遊びという神遊びをやる。カンダ遊びの時、神様が毒蛇を村人の手から手へと持たせた。邪心を持っている人の手に来ると鎌首をもたげてまさに食いつかんとする。その時、神様が静かにしなさいという意味のトゥダーギと一喝するとその蛇は静かになる。これは年毎に行われ人の心を試された。いくら嘘をついてもはっきりした証拠が表れるから嘘はつきようがないという行事であったと考えられる。だからその村には大変善人が多かったという。このカンダ遊びが行われた場所は今も現存するが群星御嶽では現在カンダ遊びはない。
| レコード番号 | 47O340273 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C019 |
| 決定題名 | 群星御嶽由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 岸本重一 |
| 話者名かな | きしもとしげかず |
| 生年月日 | 19221208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19950912 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T56 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 仲間村,群星御嶽,南風野家,神,粟のお粥,光,米の粉,カンダ遊び,毒蛇,邪心,トゥダーギ |
| 梗概(こうがい) | 仲間村に群星御嶽(むりぶしうたき)のお宮の建ち始まりについて。昔、神が現れて仲間村の家々を回って一夜の宿を乞い歩いたが、誰も泊めてくれる人がいない。南風野家(はいのけ)を訪れると、「何もないが粟のお粥ならなんとか差し上げることができます。それでもよろしかったら。」と泊めてくれた。「実は私は人間ではない。天国から遣わされた。」と神様は南風野家の慈悲心に大変喜んで、数々の良いことを授けられたという。あるとき、南風野家の娘が夜中にいつも同時刻ごろ目を覚ましていると現在の群星御嶽に天から光の様なものが毎晩のように差した。そこに行ってみると米の粉の印が辺り一帯にあったので、「これは天からの聖地としての暗示ではないか。」と御嶽を作ったのが群星御嶽の始まり。その頃の風習として、神祭には特別のカンダ遊びという神遊びをやる。カンダ遊びの時、神様が毒蛇を村人の手から手へと持たせた。邪心を持っている人の手に来ると鎌首をもたげてまさに食いつかんとする。その時、神様が静かにしなさいという意味のトゥダーギと一喝するとその蛇は静かになる。これは年毎に行われ人の心を試された。いくら嘘をついてもはっきりした証拠が表れるから嘘はつきようがないという行事であったと考えられる。だからその村には大変善人が多かったという。このカンダ遊びが行われた場所は今も現存するが群星御嶽では現在カンダ遊びはない。 |
| 全体の記録時間数 | 9:20 |
| 物語の時間数 | 8:40 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |