医者と龍(方言)

概要

龍が耳の病気になってお医者さんの家(うち)に行きましたら、お医者さんが、「あんたは人間でない。本当の姿で来ないとお前の耳の病気は治せない。」と言われたから、龍は、「本当私は天に住んでる龍であって、家の前に頭が入るぐらいの家を作ってくれれば、雨と風と雷とで下りて来ます。」と言うから、お医者さんは、屋敷の中に龍の頭が入るぐらいの小屋を作って、龍が下りてきたら絵を描いてもらおうと十人の絵描きに待ってもらっていると、雨と風と雷がして龍が下りてきた。お医者さんがその龍の耳を検査されたら、耳の中にムカデが入っておるもんで、お医者さんは台所の米壺から湯飲みの一杯ぐらいの米を持って来て耳の中に入れて、それから鶏を呼んで来て、鶏に龍の耳のお米粒を食べさせたら、龍の耳にいたムカデを引っ張り出して食べたので、すぐ耳の病気は治った。そのとき、十人の絵描きが十枚の龍の絵を描いたが、絵描達は龍が怖かったので、描いたは頭だけでどの龍の絵にも尻尾まで描いた絵はなかった。龍はお医者さんに、「耳を治してもらったお礼のお金はいくらですか。」と言ったらお医者さんが、「いや、うちはお金は貰わん。お前が住んでるところが見たいから見物させてくれ。」とおっしゃった。龍は、「耳の病気をすぐ治されたから、あんただけには見せる。背中に乗りなさい。」と言って、お医者さんを背中に乗せて、尻尾を天の真ん中に置いてから天を丸々一周ぐるっと回って、「はい終わり。」と言った。

再生時間:3:21

民話詳細DATA

レコード番号 47O340235
CD番号 47O34C015
決定題名 医者と龍(方言)
話者がつけた題名 竜の耳治療
話者名 大底米
話者名かな おおそこよね
生年月日 19041115
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19760802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T24 B05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく) むかし
伝承事情 父母が教訓を織り交ぜ意識して聞かされた。また自分自身昔話を聞くのが好きで父が他人に話すのをじっと聞いていた。
文字化資料 石垣島の民話 P129
キーワード 龍,耳の病気,医者,絵描き,ムカデ,鶏,
梗概(こうがい) 龍が耳の病気になってお医者さんの家(うち)に行きましたら、お医者さんが、「あんたは人間でない。本当の姿で来ないとお前の耳の病気は治せない。」と言われたから、龍は、「本当私は天に住んでる龍であって、家の前に頭が入るぐらいの家を作ってくれれば、雨と風と雷とで下りて来ます。」と言うから、お医者さんは、屋敷の中に龍の頭が入るぐらいの小屋を作って、龍が下りてきたら絵を描いてもらおうと十人の絵描きに待ってもらっていると、雨と風と雷がして龍が下りてきた。お医者さんがその龍の耳を検査されたら、耳の中にムカデが入っておるもんで、お医者さんは台所の米壺から湯飲みの一杯ぐらいの米を持って来て耳の中に入れて、それから鶏を呼んで来て、鶏に龍の耳のお米粒を食べさせたら、龍の耳にいたムカデを引っ張り出して食べたので、すぐ耳の病気は治った。そのとき、十人の絵描きが十枚の龍の絵を描いたが、絵描達は龍が怖かったので、描いたは頭だけでどの龍の絵にも尻尾まで描いた絵はなかった。龍はお医者さんに、「耳を治してもらったお礼のお金はいくらですか。」と言ったらお医者さんが、「いや、うちはお金は貰わん。お前が住んでるところが見たいから見物させてくれ。」とおっしゃった。龍は、「耳の病気をすぐ治されたから、あんただけには見せる。背中に乗りなさい。」と言って、お医者さんを背中に乗せて、尻尾を天の真ん中に置いてから天を丸々一周ぐるっと回って、「はい終わり。」と言った。
全体の記録時間数 3:33
物語の時間数 3:21
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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