大きな袋(方言)

概要

昔々、知恵のある百姓が御主加那志(殿様)のところに行って米を貰おうと思った。殿様が「お前たちは日ごろ何を食べているか」と聞くので「毎日ミブリクーリと石の緑を食べる。」と言う。「なにがミブリクーリというか。」という問いに「薩摩芋」。「石の緑は何か」という問いに「石につく緑だから海苔。アオサなんかこれを毎日食べる」と答える。殿様が「米を食べたことがないのか。」と言うので「米は食べたことがない」と答えると、不憫に思った殿様は「袋を持ってきたら米をやろう」と言った。後日、百姓が大きな袋持ってやってくると、殿様は部下の者に、「約束だから持って来た袋にいっぱいお米詰めて帰しなさい。」と命令した。部下の者が、いくらお米入れても袋がいっぱいにならないと訴えると、殿様は、「たかが袋だ。約束だからいっぱい入れてやれ。」と言った。百姓の持ってきた袋は、十二畳もの蚊帳だったので倉庫にある米をいくらいれてもいっぱいにならなかった。百姓はその米を部落民みんなに分けた。百姓は旧暦の八日に再び殿様のところを訪れて「恩返しに今日は月が上がるまで手伝いに参りました。」と言った。殿様は、「月が上がるまで働いてくれるか。」と喜んでいたら、八日の月は昼の十二時ごろに上がるから、「今日は八日(ゆーか)で月が早く上がりましたから帰らせてもらいます。ありがとうございました。」と言った。

再生時間:3:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O340225
CD番号 47O34C015
決定題名 大きな袋(方言)
話者がつけた題名 サイタルパナイキの殿様と百姓の知恵比べの話
話者名 大底米
話者名かな おおそこよね
生年月日 19041115
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19760802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T24 A04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく) まえむかし
伝承事情 父母が教訓を織り交ぜ意識して聞かされた。また自分自身昔話を聞くのが好きで父が他人に話すのをじっと聞いていた。
文字化資料 石垣島の民話 P215
キーワード 百姓,御主加那志(ふしゅんがなし),米,ミブリクーリ,石の緑,大きな袋,旧暦八日,月
梗概(こうがい) 昔々、知恵のある百姓が御主加那志(殿様)のところに行って米を貰おうと思った。殿様が「お前たちは日ごろ何を食べているか」と聞くので「毎日ミブリクーリと石の緑を食べる。」と言う。「なにがミブリクーリというか。」という問いに「薩摩芋」。「石の緑は何か」という問いに「石につく緑だから海苔。アオサなんかこれを毎日食べる」と答える。殿様が「米を食べたことがないのか。」と言うので「米は食べたことがない」と答えると、不憫に思った殿様は「袋を持ってきたら米をやろう」と言った。後日、百姓が大きな袋持ってやってくると、殿様は部下の者に、「約束だから持って来た袋にいっぱいお米詰めて帰しなさい。」と命令した。部下の者が、いくらお米入れても袋がいっぱいにならないと訴えると、殿様は、「たかが袋だ。約束だからいっぱい入れてやれ。」と言った。百姓の持ってきた袋は、十二畳もの蚊帳だったので倉庫にある米をいくらいれてもいっぱいにならなかった。百姓はその米を部落民みんなに分けた。百姓は旧暦の八日に再び殿様のところを訪れて「恩返しに今日は月が上がるまで手伝いに参りました。」と言った。殿様は、「月が上がるまで働いてくれるか。」と喜んでいたら、八日の月は昼の十二時ごろに上がるから、「今日は八日(ゆーか)で月が早く上がりましたから帰らせてもらいます。ありがとうございました。」と言った。
全体の記録時間数 3:50
物語の時間数 3:40
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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