ひばりとダンダフの賭け(方言)

概要

昔、丘の斜面の大きな平たい石の上で、小さい雲雀と大きい海鳥ダンダフが、話に花を咲かせていた。するとダンダフが雲雀の体が小さいと軽蔑した。雲雀が怒って、体は小さくても力はあり、猪も殺せるというので、ダンダフは大ぼらだと笑った。そこで、雲雀が猪を殺したら、ダンダフは一回で大きな魚を二匹捕まえるという賭けをすることになった。すると、山の下の方から大猪がやって来た。雲雀は「よく見ておれ。」と言って、茅の中をゆっくり抜けてひそかに猪の側まで行き、猪の耳の中へ入って急に大声で鳴いた。猪は驚いて走り回り、木に急所をぶつけ、岩に頭をぶつけ、ビズガーとないて死んだ。ダンダフは驚いて雲雀が怖くなったが、雲雀に今度は君が魚を二匹とる番だと言われ、しぶしぶ海へ飛んでいった。ちょうど大きなボラの大群が来たので、二匹のボラの背中に思い切り自分の爪を立ててつかんだ。一生懸命上へ上がろうとしたが、魚が大きいので上がりきれないうち、魚も両方へ逃げたから、ダンダフの股は真っ二つに引き裂かれてそのまま死んでしまった。雲雀は頭と長い羽だけが海の上に浮いている大鳥を見て、「力は無いくせに偉そうに大ほら吹いた奴は自滅するんだ。」と独り言を言っていたという話。それで八重山では、「欲張ると股が裂ける。」という意味で、「欲(よく)の股裂(またさ)かあ。」と言っている。これはまた、如何なることも賭をするな、体力も慎めと言う戒めでもある。

再生時間:5:32

民話詳細DATA

レコード番号 47O340205
CD番号 47O34C013
決定題名 ひばりとダンダフの賭け(方言)
話者がつけた題名 ユクヌマタサカー
話者名 喜舎場兼次郎
話者名かな きしゃばけんじろう
生年月日 19040113
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19760802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T23 A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 動物昔話、 ことわざ
発句(ほっく)
伝承事情 祖父より
文字化資料 日本昔話通観代26巻 P876 石垣島の民話 P192
キーワード ダンダフ,ひばり,賭け,猪,二匹の魚,欲の股裂かれ,
梗概(こうがい) 昔、丘の斜面の大きな平たい石の上で、小さい雲雀と大きい海鳥ダンダフが、話に花を咲かせていた。するとダンダフが雲雀の体が小さいと軽蔑した。雲雀が怒って、体は小さくても力はあり、猪も殺せるというので、ダンダフは大ぼらだと笑った。そこで、雲雀が猪を殺したら、ダンダフは一回で大きな魚を二匹捕まえるという賭けをすることになった。すると、山の下の方から大猪がやって来た。雲雀は「よく見ておれ。」と言って、茅の中をゆっくり抜けてひそかに猪の側まで行き、猪の耳の中へ入って急に大声で鳴いた。猪は驚いて走り回り、木に急所をぶつけ、岩に頭をぶつけ、ビズガーとないて死んだ。ダンダフは驚いて雲雀が怖くなったが、雲雀に今度は君が魚を二匹とる番だと言われ、しぶしぶ海へ飛んでいった。ちょうど大きなボラの大群が来たので、二匹のボラの背中に思い切り自分の爪を立ててつかんだ。一生懸命上へ上がろうとしたが、魚が大きいので上がりきれないうち、魚も両方へ逃げたから、ダンダフの股は真っ二つに引き裂かれてそのまま死んでしまった。雲雀は頭と長い羽だけが海の上に浮いている大鳥を見て、「力は無いくせに偉そうに大ほら吹いた奴は自滅するんだ。」と独り言を言っていたという話。それで八重山では、「欲張ると股が裂ける。」という意味で、「欲(よく)の股裂(またさ)かあ。」と言っている。これはまた、如何なることも賭をするな、体力も慎めと言う戒めでもある。
全体の記録時間数 5:57
物語の時間数 5:32
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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