アダドゥー井戸(共通語)

概要

アダドゥー井戸(なー)の名前はね、今の人はよ、アリドゥー井戸(かー)というさ。そのアダドゥー井戸が掘られる前は、飲料にするための水がないわけさね。だから、適当なハマガーとか、ずっと向こうに上に行けば、水は十分ありますから、そこまで行って汲んでいたんだけど、アダドゥー井戸を初めて掘った方は崎原家だはず。「こちらの部落でも飲料水を持たなきゃいけない。」と言うことで、こっちから行きますと、学校に行く大通りがありますよね。あの大通りの下の方のところを掘ったんです。その当時は真っ直ぐ掘ると言うのは難しかったでしょうね。だから、掘りやすいところから掘って、ずんずん斜めに遠くまで水が出る深いところまで掘って行っている。だからアダドゥー井戸は斜めに掘った降井泉(うりかー)になっていて、水を汲むときは傾斜を水の出るところまで下りて行って水を汲んで上がってきた。そこを掘ったときにアダドゥー井戸の上の方に行って井戸を掘る道具を作ったりした御願があるんですよ。そこから水を汲んで家に運ぶのは、容易なことじゃなかったですよね。それでも、飲料水はとらなくてはいけないから、そのアダドゥー井戸の水を使っていたんですよ。それが、津波の時に埋まってしまったって言うんですよね。だからまたね、半嶺家の方が、「アダドゥー井戸のはこちらだ。」と言うふうに当てたというんですよね。その場所を当てた半嶺家の子孫の女が、向こうのアダドゥー井戸の司になっている。ところが、今は後を継ぐのはいやだというので、現在は四つの御嶽の一番年上の司の方が行ってやってる。このアダドゥー井戸は、文化財に指定されて向こうにちゃんと掲示板があって、フザイクラ何々と書いてあって、深さはこのくらいと書いてありますよね。それが、アダドゥー井戸ですよ。

再生時間:11:55

民話詳細DATA

レコード番号 47O340734
CD番号 47O34C056
決定題名 アダドゥー井戸(共通語)
話者がつけた題名
話者名 東成底光秀
話者名かな ひがしなりそこみつひで
生年月日 19130127
性別
出身地 沖縄県石垣市字宮良
記録日 19980908
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字宮良 T118 B02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード
梗概(こうがい) アダドゥー井戸(なー)の名前はね、今の人はよ、アリドゥー井戸(かー)というさ。そのアダドゥー井戸が掘られる前は、飲料にするための水がないわけさね。だから、適当なハマガーとか、ずっと向こうに上に行けば、水は十分ありますから、そこまで行って汲んでいたんだけど、アダドゥー井戸を初めて掘った方は崎原家だはず。「こちらの部落でも飲料水を持たなきゃいけない。」と言うことで、こっちから行きますと、学校に行く大通りがありますよね。あの大通りの下の方のところを掘ったんです。その当時は真っ直ぐ掘ると言うのは難しかったでしょうね。だから、掘りやすいところから掘って、ずんずん斜めに遠くまで水が出る深いところまで掘って行っている。だからアダドゥー井戸は斜めに掘った降井泉(うりかー)になっていて、水を汲むときは傾斜を水の出るところまで下りて行って水を汲んで上がってきた。そこを掘ったときにアダドゥー井戸の上の方に行って井戸を掘る道具を作ったりした御願があるんですよ。そこから水を汲んで家に運ぶのは、容易なことじゃなかったですよね。それでも、飲料水はとらなくてはいけないから、そのアダドゥー井戸の水を使っていたんですよ。それが、津波の時に埋まってしまったって言うんですよね。だからまたね、半嶺家の方が、「アダドゥー井戸のはこちらだ。」と言うふうに当てたというんですよね。その場所を当てた半嶺家の子孫の女が、向こうのアダドゥー井戸の司になっている。ところが、今は後を継ぐのはいやだというので、現在は四つの御嶽の一番年上の司の方が行ってやってる。このアダドゥー井戸は、文化財に指定されて向こうにちゃんと掲示板があって、フザイクラ何々と書いてあって、深さはこのくらいと書いてありますよね。それが、アダドゥー井戸ですよ。
全体の記録時間数 12:04
物語の時間数 11:55
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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