それじゃね、山彦の話しましょうね。カマンタ(エイ)の生殖器はね、人間の女の生殖器に似ているみたいって言うけど、私は見たことないから動物園に行ったら見られるというから見たんですよ。あれの生殖器は女のによく似ているから、旅に行った漁師の男はみんなやるって。ここの糸満漁師はね、八重山のこちらから平久保辺りに行ってね、漁に出るでしょ。また、鳩間辺りにも出て漁するでしょ。だから、家では奥さんがいても二、三日遠いところに行くと、寂しいから浜辺で休んでいたら、このカマンタが出てきて、「おじさん、おじさん。青年、青年。」と言って呼びに来たので、「どうか。」と言ったらね、女のカマンタでしょ。引っ捕まえてやったらしいですよね。そしたらね、家へ帰ったらね、男のこちらでも話するらしいよね。「おおい。」と言ったら、これがまた、「おおい。」と言うから、大変だったらしいですよね。また、「お茶かな。」と言ったら、これが、「お茶かな。」と言うらしいから、これがどんどん真似して話すもんだから、この男は、次第に話ができなくなってしまってね、家に帰っても絶対に話をしないって。だから、この奥さんがね、「不思議だ。これどういうわけか。」と思ってね、これは我慢できないから、物知りのユタがいるさね。その千里(せんり)というユタに行って、「家の主人がどうも近頃、こうして黙り込んでしまっている。」と相談したら、ユタがね、「そうか、そういうことならばね、あんたはね、このままでは死んでしまうから、どこぞの牝牛を捕まえてこい。夜になったらね、山奥の人目のないところに引っ張って行って牛に結わえておいて、やりなさい。やってこれに染(うつ)さないと治らない。」と言うわけさ。それで、病気を無くすために若い衆にも話し合って、牧場の牝牛を奥山の人目のないところに引張って連れて行ってね、セックスして染(うつ)して放したもんだから、そうすると牛はやっぱりちょっと異常をして牛がモーと言ったら、牛の陰部もモーと音が出る。あちらに行っても鳴くとまたモーと音が出るしね、なぜか痒(かゆ)くなったから暴れ出して、陰部をあちこちの木や石に擦ったりしたさね。だから、向こうの石にも木にも染(うつ)ってしまってね、これが山彦になっているわけさね。だから、山彦は、それが原因で山彦は、「あー。」と言ったら、「あー。」と言って言葉返すと言うんです。
| レコード番号 | 47O340732 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C055 |
| 決定題名 | エイ女房(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 山彦由来 |
| 話者名 | 東成底光秀 |
| 話者名かな | ひがしなりそこみつひで |
| 生年月日 | 19130127 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19980908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T118 A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 石垣島の民話 P22 |
| キーワード | カマンタ,人間の女,生殖器,漁師,ユタ,牛,木,山彦, |
| 梗概(こうがい) | それじゃね、山彦の話しましょうね。カマンタ(エイ)の生殖器はね、人間の女の生殖器に似ているみたいって言うけど、私は見たことないから動物園に行ったら見られるというから見たんですよ。あれの生殖器は女のによく似ているから、旅に行った漁師の男はみんなやるって。ここの糸満漁師はね、八重山のこちらから平久保辺りに行ってね、漁に出るでしょ。また、鳩間辺りにも出て漁するでしょ。だから、家では奥さんがいても二、三日遠いところに行くと、寂しいから浜辺で休んでいたら、このカマンタが出てきて、「おじさん、おじさん。青年、青年。」と言って呼びに来たので、「どうか。」と言ったらね、女のカマンタでしょ。引っ捕まえてやったらしいですよね。そしたらね、家へ帰ったらね、男のこちらでも話するらしいよね。「おおい。」と言ったら、これがまた、「おおい。」と言うから、大変だったらしいですよね。また、「お茶かな。」と言ったら、これが、「お茶かな。」と言うらしいから、これがどんどん真似して話すもんだから、この男は、次第に話ができなくなってしまってね、家に帰っても絶対に話をしないって。だから、この奥さんがね、「不思議だ。これどういうわけか。」と思ってね、これは我慢できないから、物知りのユタがいるさね。その千里(せんり)というユタに行って、「家の主人がどうも近頃、こうして黙り込んでしまっている。」と相談したら、ユタがね、「そうか、そういうことならばね、あんたはね、このままでは死んでしまうから、どこぞの牝牛を捕まえてこい。夜になったらね、山奥の人目のないところに引っ張って行って牛に結わえておいて、やりなさい。やってこれに染(うつ)さないと治らない。」と言うわけさ。それで、病気を無くすために若い衆にも話し合って、牧場の牝牛を奥山の人目のないところに引張って連れて行ってね、セックスして染(うつ)して放したもんだから、そうすると牛はやっぱりちょっと異常をして牛がモーと言ったら、牛の陰部もモーと音が出る。あちらに行っても鳴くとまたモーと音が出るしね、なぜか痒(かゆ)くなったから暴れ出して、陰部をあちこちの木や石に擦ったりしたさね。だから、向こうの石にも木にも染(うつ)ってしまってね、これが山彦になっているわけさね。だから、山彦は、それが原因で山彦は、「あー。」と言ったら、「あー。」と言って言葉返すと言うんです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:54 |
| 物語の時間数 | 4:41 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |