崎山に「忘れない碑」っていうのがある。「波照間は、この戦争中に戦場になるから、学校の児童と教師は西表に避難しなさい。」と言うわけさね。これは軍の命令ですからね、強制的に来たら崎山はマラリアが浸透しているところだから、児童達は、たくさんマラリアで亡くなったんだね。だから、当時の校長先生が「忘れない碑」といってね、向こうに児童達の名前書いて作ってあるわけ。また、南風見(はえみ)と言いますけど、そこに昔の王朝時代の、過酷な税金のために波照間は住める人が限られていて、島にはこれ以上住んではいけないと言って、向こうの南風見(はえみ)に移されて強制的に崎山村を作ったわけ。ところが来てみたら西表だから波照間が見えてるさね。見えてるから、行きたいけど行けないから、見ようとしたら涙で目が見えない。声を聞こうとしても聞こえない。そこで、ここに移された人は、「天から降る雨はね、笠や蓑を付ければ防げる。」と歌っているが、本当の意味は、「琉球王朝の御主加那志からの命令は背けない。」と言うわけさ。それを琉球王からの命令に背けないと言ったら大変でしょ。だから、琉球王朝とは言わないで、これを天の雨に例えて歌っている。昔のね、学問のない時代にね、それだけ言う作家があって、歌にしている。今から考えるとこんなにまで苦しかったわけよね。
| レコード番号 | 47O340721 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C053 |
| 決定題名 | 崎山ユンタ由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 東成底光秀 |
| 話者名かな | ひがしなりそこみつひで |
| 生年月日 | 19130127 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19970912 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T116 B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 歌 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 崎山,忘れない碑,児童,校長,マラリア,軍の命令,南風見,波照間,移住,琉球王朝,天の雨,蓑,笠,歌, |
| 梗概(こうがい) | 崎山に「忘れない碑」っていうのがある。「波照間は、この戦争中に戦場になるから、学校の児童と教師は西表に避難しなさい。」と言うわけさね。これは軍の命令ですからね、強制的に来たら崎山はマラリアが浸透しているところだから、児童達は、たくさんマラリアで亡くなったんだね。だから、当時の校長先生が「忘れない碑」といってね、向こうに児童達の名前書いて作ってあるわけ。また、南風見(はえみ)と言いますけど、そこに昔の王朝時代の、過酷な税金のために波照間は住める人が限られていて、島にはこれ以上住んではいけないと言って、向こうの南風見(はえみ)に移されて強制的に崎山村を作ったわけ。ところが来てみたら西表だから波照間が見えてるさね。見えてるから、行きたいけど行けないから、見ようとしたら涙で目が見えない。声を聞こうとしても聞こえない。そこで、ここに移された人は、「天から降る雨はね、笠や蓑を付ければ防げる。」と歌っているが、本当の意味は、「琉球王朝の御主加那志からの命令は背けない。」と言うわけさ。それを琉球王からの命令に背けないと言ったら大変でしょ。だから、琉球王朝とは言わないで、これを天の雨に例えて歌っている。昔のね、学問のない時代にね、それだけ言う作家があって、歌にしている。今から考えるとこんなにまで苦しかったわけよね。 |
| 全体の記録時間数 | 5:20 |
| 物語の時間数 | 5:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |