昔、人々は点在して山の中に住んでいた頃、大変、仲の睦まじいイルカーラ、アルカーラと呼ばれる兄弟がいた。彼らのもとに人が集まり、兄は宮良部落、弟は白保部落を創成した。当時はイノシシや野放しなどによる農作物の被害が多かったので、兄は宮良川の上流の絶壁からこちらに向けて、弟はトドロキ川のところから五尺くらいの高さの(瀬垣)シシガキを積んできた。弟のところはさんご礁地帯だったので石がたくさんあったが、兄のところには少なかったので仕事がはかどらなかった。二人が積んだシシガキが出会ったところをビルカメといい、そこでシシガキの完成を祝った。そのとき、於茂登山の於茂登テラスという神が降臨して、六人の女性が神懸りした。その六人の女性が司になって、宮良は、仲嵩、山崎、外本御嶽、白保は嘉手苅、真謝、多原御嶽ができた。明和津波の後に、白保には波照間からの移民の御嶽ができ、宮良にも小浜からの移民の御嶽ができて、四つづつになった。しかし、もともとはビルカメで始まったことなので、そこに社を建てるべきだったと思う。明和津波の後にやってきた戌年台風により海岸端にあった宮良部落も、西瓦、東瓦の墓も流されてしまった。そのためしばらくの間、人々は海岸端に住まなくなった。
| レコード番号 | 47O340684 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C049 |
| 決定題名 | ビルカメ御願由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 東成底光秀 |
| 話者名かな | ひがしなりそこみつひで |
| 生年月日 | 19130127 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19970310 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T112 B06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 仲の睦まじい,イルカーラ,アルカーラ,兄弟,兄,宮良部落,弟,白保部落,イノシシ,農作物の被害,宮良川の上流,トドロキ川,五尺くらいの高さ,瀬垣,シシガキ,さんご礁地帯,石,ビルカメ,祝った,於茂登山,於茂登テラス,神,降臨,六人の女性,神懸り,仲嵩,山崎,外本御嶽,嘉手苅,真謝,多原御嶽,明和津波,波照間,移民,小浜,戌年台風,西瓦,東瓦,墓 |
| 梗概(こうがい) | 昔、人々は点在して山の中に住んでいた頃、大変、仲の睦まじいイルカーラ、アルカーラと呼ばれる兄弟がいた。彼らのもとに人が集まり、兄は宮良部落、弟は白保部落を創成した。当時はイノシシや野放しなどによる農作物の被害が多かったので、兄は宮良川の上流の絶壁からこちらに向けて、弟はトドロキ川のところから五尺くらいの高さの(瀬垣)シシガキを積んできた。弟のところはさんご礁地帯だったので石がたくさんあったが、兄のところには少なかったので仕事がはかどらなかった。二人が積んだシシガキが出会ったところをビルカメといい、そこでシシガキの完成を祝った。そのとき、於茂登山の於茂登テラスという神が降臨して、六人の女性が神懸りした。その六人の女性が司になって、宮良は、仲嵩、山崎、外本御嶽、白保は嘉手苅、真謝、多原御嶽ができた。明和津波の後に、白保には波照間からの移民の御嶽ができ、宮良にも小浜からの移民の御嶽ができて、四つづつになった。しかし、もともとはビルカメで始まったことなので、そこに社を建てるべきだったと思う。明和津波の後にやってきた戌年台風により海岸端にあった宮良部落も、西瓦、東瓦の墓も流されてしまった。そのためしばらくの間、人々は海岸端に住まなくなった。 |
| 全体の記録時間数 | 9:45 |
| 物語の時間数 | 8:57 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |