イキヌブス由来(方言)

概要

八重山の民謡は昔の役人が作ったものである。イキヌブスは部落によって歌い方や言い方が違うようだ。昔は、士族と平民との身分の差が大きかったので、百姓は士族に逆らうことができなかった。それをいいことに、役人はきれいな女がいると自分のところに引っ張っていって妾にしたりした。昔、ヌズゲーマという色の白いきれいな平民の女がいた。ヌズゲーマも役人に仕えるように言われたが、ヌズゲーマはそれを嫌がって山に隠れた。百日たってもヌズゲーマを探しにくるものはいなかった。ヌズゲーマは親類も家族もいないと嘆いて、戻ろうとするが来る時に渡れた川が、地形が変わっていて渡ることができず、そこで最後を遂げた。ヌズゲーマの乳房の片方からは樫の木、もう一方の乳房からはトゥムの木が生えて、大きく成長した。ヌズゲーマをほしがっていた役人はこの木を持ってきて船を造った。昔、ヌズゲーマだった巨木は「どうせ今乗せるのなら、生きているうちに役人に召された方がよかった」と言った。このような内容ことを歌うのがイキヌブスで、労働する時に歌ったジラバである。ヌズゲーマは宮古の女だったらしい。

再生時間:2:19

民話詳細DATA

レコード番号 47O340678
CD番号 47O34C049
決定題名 イキヌブス由来(方言)
話者がつけた題名 イキヌブス由来
話者名 東成底光秀
話者名かな ひがしなりそこみつひで
生年月日 19130127
性別
出身地 沖縄県石垣市字宮良
記録日 19970310
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字宮良 T112 A04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話、 伝説
発句(ほっく) むかす
伝承事情
文字化資料
キーワード 八重山,民謡,役人,イキヌブス,士族,平民,身分の差,きれいな女,妾,ヌズゲーマ,嫌がって,山に隠れた,百日,川,最後を遂げた,乳房,樫の木,トゥムの木,船,労働,ジラバ,宮古
梗概(こうがい) 八重山の民謡は昔の役人が作ったものである。イキヌブスは部落によって歌い方や言い方が違うようだ。昔は、士族と平民との身分の差が大きかったので、百姓は士族に逆らうことができなかった。それをいいことに、役人はきれいな女がいると自分のところに引っ張っていって妾にしたりした。昔、ヌズゲーマという色の白いきれいな平民の女がいた。ヌズゲーマも役人に仕えるように言われたが、ヌズゲーマはそれを嫌がって山に隠れた。百日たってもヌズゲーマを探しにくるものはいなかった。ヌズゲーマは親類も家族もいないと嘆いて、戻ろうとするが来る時に渡れた川が、地形が変わっていて渡ることができず、そこで最後を遂げた。ヌズゲーマの乳房の片方からは樫の木、もう一方の乳房からはトゥムの木が生えて、大きく成長した。ヌズゲーマをほしがっていた役人はこの木を持ってきて船を造った。昔、ヌズゲーマだった巨木は「どうせ今乗せるのなら、生きているうちに役人に召された方がよかった」と言った。このような内容ことを歌うのがイキヌブスで、労働する時に歌ったジラバである。ヌズゲーマは宮古の女だったらしい。
全体の記録時間数 3:18
物語の時間数 2:19
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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