昔ね、王様が二、三人妾を囲っておったらしい。その妾の中の一人が王様の前に、お膳を出すときに屁をこいたそうです。その妾は、「これは失礼やつだ。」とその屁のために追い出されて、家へ戻って行った後で男の子が生れたと。その子どもは、「自分のお父さんを探したい。」と言うから、お母さんが、「お父さんはいない。」と言うても、「いや、確かにお父さんがいなくては、私はできておらない。お父さんはどこの人だ。」と聞いた。お母さんが言うには、「お前はどこそこの王様の子どもだ。」ということを言うて聞かした。その子どもが大きくなってきてね、今度はお母さんに、「金で瓜の種を作ってくれ。」と頼んだ。お母さんが、「それはなんたるもんか。」と言うと、「いや、私に考えがある。」と言うから金で瓜の種を作ってやったらその子どもは、これを持って王様の家の前に行って、毎日雨が降っても風が吹いても、「瓜の種を買ってください。瓜の種を買ってください。」と言って門番に頼むので、王様は、「そういう話があるなら、その子どもを連れて来い。」と言うたらしい。王様はその子を呼び寄せて、「どんな種物を持っておるか。」と言うたら、「金で作った瓜を持っております。」と言うたら、「それが生えるか。」と聞くと、「これは屁をへらない人が植えたら間違いなく生えます。」と言うたらしい。王様は、「これは屁のために自分が追うた子どもだな。」と考えて、王様がお母さんを呼び戻して、その子どもが王様の後を継いそうです。
| レコード番号 | 47O340040 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C003 |
| 決定題名 | 黄金瓜実(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 前花大呂 |
| 話者名かな | まえはなたろ |
| 生年月日 | 19050918 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19760802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T36 B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | おじの西森茅屋さんより。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 屁,瓜の種 |
| 梗概(こうがい) | 昔ね、王様が二、三人妾を囲っておったらしい。その妾の中の一人が王様の前に、お膳を出すときに屁をこいたそうです。その妾は、「これは失礼やつだ。」とその屁のために追い出されて、家へ戻って行った後で男の子が生れたと。その子どもは、「自分のお父さんを探したい。」と言うから、お母さんが、「お父さんはいない。」と言うても、「いや、確かにお父さんがいなくては、私はできておらない。お父さんはどこの人だ。」と聞いた。お母さんが言うには、「お前はどこそこの王様の子どもだ。」ということを言うて聞かした。その子どもが大きくなってきてね、今度はお母さんに、「金で瓜の種を作ってくれ。」と頼んだ。お母さんが、「それはなんたるもんか。」と言うと、「いや、私に考えがある。」と言うから金で瓜の種を作ってやったらその子どもは、これを持って王様の家の前に行って、毎日雨が降っても風が吹いても、「瓜の種を買ってください。瓜の種を買ってください。」と言って門番に頼むので、王様は、「そういう話があるなら、その子どもを連れて来い。」と言うたらしい。王様はその子を呼び寄せて、「どんな種物を持っておるか。」と言うたら、「金で作った瓜を持っております。」と言うたら、「それが生えるか。」と聞くと、「これは屁をへらない人が植えたら間違いなく生えます。」と言うたらしい。王様は、「これは屁のために自分が追うた子どもだな。」と考えて、王様がお母さんを呼び戻して、その子どもが王様の後を継いそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:55 |
| 物語の時間数 | 4:23 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |