昔、あんまり蛙がもうハブに食べられて、毎日毎日仲間が、一匹減り、二匹減りしたから、
「これでは、一つも残らず絶えるだろう。これではもう、どうもできない。」とみんな協議をしましたとこ
ろが、「それじゃハブといって相談してみよう。」と、ハブのところに恐る恐る寄ったところが、「ハブ、
君はいつもいつも蛙をみんな平らげてしまっている。どうぞ何かして、食わない方法はありませんか。」と
言ったら、「蛙は一番美味しいから、それでが骨もないし、食べやすいんだよ。」と言ってが、「そうする
と、私たちはもうどうするね。それじゃ、僕たちと山に上り勝負して、競争したらいいんじゃないか。」と
言って、「負けたら食っていい。勝ったらばもう君達は僕たちを食わないことにしましょう。さ、それじゃ
そうしましょう。」と話したところが、蛙は、蛙連中をみんな集めて、「僕がこっちでグワッと言ったら、
君はあっちでグワッと言うよ。」って、グワッてガースクンカイ、それからね、さあ今日は、といって、あ
る日よりの時に決めて、ハブがこっちをもう歩いたところが、蛙がこっちで、グワッと言ったら、もうハブ
も、もう、「こうして負けない。」と急いだら、もうに、二匹のん時には、もう、とおにこっちにグワッて
言ってる。「もう、自分は遅い。」と言ってから、あっちにもグワッって言ってる。ハブはもう、急いでも
急いでも間に合わないし、行ったけれども遠い時にグワッって、またあっちでもグワッって言うんです。「
おかしいな。同じ蛙がこんなにも跳べるかね。歩けるかな。」と言って、とうとうもう食わないことにして
おったけれども、恐る恐る食べるのは、やはり負けながら、恥ずかしくて、食べておるらしい。
| レコード番号 | 47O150063 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C004 |
| 決定題名 | 蛙と蛇の競争(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 蛙と蛇の知恵比べ |
| 話者名 | 前津治平 |
| 話者名かな | まえつじへい |
| 生年月日 | 19040609 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19750803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜T08B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 動物昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 大浜の民話(平成7年度卒業論文)P104 |
| キーワード | 蛙,蛇,蛙の知恵 |
| 梗概(こうがい) | 昔、あんまり蛙がもうハブに食べられて、毎日毎日仲間が、一匹減り、二匹減りしたから、 「これでは、一つも残らず絶えるだろう。これではもう、どうもできない。」とみんな協議をしましたとこ ろが、「それじゃハブといって相談してみよう。」と、ハブのところに恐る恐る寄ったところが、「ハブ、 君はいつもいつも蛙をみんな平らげてしまっている。どうぞ何かして、食わない方法はありませんか。」と 言ったら、「蛙は一番美味しいから、それでが骨もないし、食べやすいんだよ。」と言ってが、「そうする と、私たちはもうどうするね。それじゃ、僕たちと山に上り勝負して、競争したらいいんじゃないか。」と 言って、「負けたら食っていい。勝ったらばもう君達は僕たちを食わないことにしましょう。さ、それじゃ そうしましょう。」と話したところが、蛙は、蛙連中をみんな集めて、「僕がこっちでグワッと言ったら、 君はあっちでグワッと言うよ。」って、グワッてガースクンカイ、それからね、さあ今日は、といって、あ る日よりの時に決めて、ハブがこっちをもう歩いたところが、蛙がこっちで、グワッと言ったら、もうハブ も、もう、「こうして負けない。」と急いだら、もうに、二匹のん時には、もう、とおにこっちにグワッて 言ってる。「もう、自分は遅い。」と言ってから、あっちにもグワッって言ってる。ハブはもう、急いでも 急いでも間に合わないし、行ったけれども遠い時にグワッって、またあっちでもグワッって言うんです。「 おかしいな。同じ蛙がこんなにも跳べるかね。歩けるかな。」と言って、とうとうもう食わないことにして おったけれども、恐る恐る食べるのは、やはり負けながら、恥ずかしくて、食べておるらしい。 |
| 全体の記録時間数 | 2:05 |
| 物語の時間数 | 1:57 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |