正月近くになって牛がもう居らなくなりました。「それはどんな者が盗んだか。」と言っておるときに、
あるユタに聞いてみたら、「今年でもなく来年でもなく、その日に牛が盗まれたんだな。」というから、「
ああ、そうですか。」と。「それじゃあ、誰が取ったんですか。」と言えば、「人でもなく自分でもない。
」「何ということか。」と言って、問うても答えない。「誰とも聞かさないし、日にちも聞かさないし。」
と怒って家(うち)に帰りよった。家に帰ると家の子どもたちがたくさん集まっておったんですから、それ
に問うたら、「いや、おじさん。そんなものも分からない。あれは今年とも思ってもない、来年思ってもあ
れは大晦日の夜だよ。」と言って、「ああ、そうか。」って、「それじゃ、人でもない。自分でもないのか
。」って。「あなたの家(うち)の婿さんさあ。」という。「ああ、とうとう自分は年を取っても何だなあ
。」といって恥いったという話です。
| レコード番号 | 47O150054 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C003 |
| 決定題名 | 子どもの知恵(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 牛が盗まれた話 |
| 話者名 | 前津治平 |
| 話者名かな | まえつじへい |
| 生年月日 | 19040609 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19750803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜T08A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 大浜の民話(平成7年度卒業論文)P95 |
| キーワード | 牛,謎かけ |
| 梗概(こうがい) | 正月近くになって牛がもう居らなくなりました。「それはどんな者が盗んだか。」と言っておるときに、 あるユタに聞いてみたら、「今年でもなく来年でもなく、その日に牛が盗まれたんだな。」というから、「 ああ、そうですか。」と。「それじゃあ、誰が取ったんですか。」と言えば、「人でもなく自分でもない。 」「何ということか。」と言って、問うても答えない。「誰とも聞かさないし、日にちも聞かさないし。」 と怒って家(うち)に帰りよった。家に帰ると家の子どもたちがたくさん集まっておったんですから、それ に問うたら、「いや、おじさん。そんなものも分からない。あれは今年とも思ってもない、来年思ってもあ れは大晦日の夜だよ。」と言って、「ああ、そうか。」って、「それじゃ、人でもない。自分でもないのか 。」って。「あなたの家(うち)の婿さんさあ。」という。「ああ、とうとう自分は年を取っても何だなあ 。」といって恥いったという話です。 |
| 全体の記録時間数 | 1:36 |
| 物語の時間数 | 1:21 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |