お盆の話は聞きなさった。これ聞きなさる。お盆は、ある子どもがね、自分を産んだ親同士分からないって。どんな親が自分を産んでくれて育てたか分からないからよ、神様お祈りしてね、妻にもよ、「私、今晩ね、後生(ぐそう)に行って自分の親を確かめにくるが、私起こすなよ。」って言って座っていっておったが、あの世に行ったらね、「私の両親がどんな人かね、亡くなっているけど、あの世に行っているか見せてください。」というから、「あんたの親というのはこの世の中にはいない。」と言ったって。「えっ、死んだのにどうしていないということ、何。」「はあ、居るのは居るけどあんたの親は精神が悪いからね、人間で動物になしておいてある。」言ったからが、「じゃあどうすればね、人間になして親子の面会出来ますか。」と言ったらね、「海の品物を千品、陸の品物を千品、これ持ってきて、これで罪払いしたらよ、親は見せる。」と言ったから、あの人はね、だから七日(なんか)ソーロンというもんがあるでしょう。旧の十三日お盆でしょ。あの前に一週間は七日ソーロンとある。一週間でよ、もう品物探したわけさ。海の品物千品あげると。して十三日はお盆つける日でしょ。十三日にあげたって。あげたら、「あんたはね、ほんと親孝行だね。この品物取ってきたからね、あんたの親見せるね。」と言ってね、したら、男の親は猿、女は犬であったって。してよ、「あんたの親は精神が悪いからよ、動物になしておいたるけどよ、あんたがこういう品物を送ってきて罪払いしたから人間になる。」っさ。男の親はね、ちゃんと男の服装、女はちゃんと女の服装になって、あれからが、親と面会したって。だからがこのお盆というのはね、十三日によ、あんなに三日間はよ、みんな品物だんだん御馳走つけるでしょう。十五日送るでしょ。送ったらね、あの十五日の送ったあの翌日か分からんけどね、あの夜はあの後生という所でね、あの死んだ祖父ちゃん、祖母ちゃんが集まってね、「あんただちの子、孫はね、三日間よくとりもって御馳走もあれこれもしたか。」と言ったからが、このぜん方が、ええさ、「うちの子、孫はね、三日間とってももてなしてよ、御馳走だんだんもくれてね、踊りもして見せてよ、とってもとりもったから、ここの子ども、子孫(こ まご)だから、あんたなんか健康で金持(うぇーき)繁盛しなさい。」とってもあれしたって。一人のまた、「うん、祖父ちゃん、祖母ちゃんからうちの子孫はね、きったない言ったらね、夫婦喧嘩してよ、何も食べ物もないでね、喧嘩しておったから食べ物もくれなかったから、お前なんか不幸な子どもだからどうそこに落ちれ。」といって貧乏になったって。だからがね、このこちらではお盆、大浜でも石垣でもさ、お盆の時はあの必ずお家で踊り出来ないでしょう。アンガマといって青年がこうやって踊る格好着てね、あれを頼んできてあの亡くなったあのご先祖をとる、ああいう道理がらしいです。お盆というのはね、だからただ家の親の遺言でね、女の兄弟が三名、四名、「お盆の時は兄弟喧嘩もするなよ、とっても笑顔してね、三日間はお祖父ちゃん、祖母ちゃんなんかとりもって踊りも歌も歌いなさいよ。」と言ってね、あんなにおっしゃったのが今までの流れ。して十五日の日は送るでしょう。送る時もう夜十二時後に送るから子どもなんかは眠っておったって。だから親
なんかは、「あんた、この送る時は、子ども寝かしたら大変。」と、起こしてきたら、あの子がね、「ああ、家にいっぱいあった御馳走何もない。」と言ったら、「あの祖父ちゃん、祖母ちゃんがよ、風呂敷でみんな包んで持っていってない。」と言うからが、「いや、あんなに言うな。」と言ってから、ただ押しつけてよ、後から送ってからみんな手を合わせて、みんな送ってから、みんなして会うでしょう。「いや、お土産の風呂敷持っていったよ。」と言って、あのお盆にあのきびを束にして飾るでしょう。してあのグサンと言って杖のこと、あのさとうきび一本、あれを棒などあれに担いでいったって。だから、お盆というのはね、親の遺言聞いて、喧嘩もしないでよ、家でもうあんな踊りも出来ないから、もうあんなにしなさいよと言って、あのアンガマとりもつだけにの簡単なことでないってね。
| レコード番号 | 47O150515 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C030 |
| 決定題名 | お盆のご馳走の始まり(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 横目クヤマ |
| 話者名かな | よこめくやま |
| 生年月日 | 19060727 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19950320 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜 T109 A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 大浜の民話 P86 |
| キーワード | お盆,神様,後生,あの世,精神,人間,動物,海の品物,千品,陸の品物,罪払い,七日ソーロン,旧の十三日お盆,親孝行,猿,犬,御馳走,踊り,金持,夫婦喧嘩,大浜,ご先祖,歌,風呂敷,きび,グサン,アンガマ |
| 梗概(こうがい) | お盆の話は聞きなさった。これ聞きなさる。お盆は、ある子どもがね、自分を産んだ親同士分からないって。どんな親が自分を産んでくれて育てたか分からないからよ、神様お祈りしてね、妻にもよ、「私、今晩ね、後生(ぐそう)に行って自分の親を確かめにくるが、私起こすなよ。」って言って座っていっておったが、あの世に行ったらね、「私の両親がどんな人かね、亡くなっているけど、あの世に行っているか見せてください。」というから、「あんたの親というのはこの世の中にはいない。」と言ったって。「えっ、死んだのにどうしていないということ、何。」「はあ、居るのは居るけどあんたの親は精神が悪いからね、人間で動物になしておいてある。」言ったからが、「じゃあどうすればね、人間になして親子の面会出来ますか。」と言ったらね、「海の品物を千品、陸の品物を千品、これ持ってきて、これで罪払いしたらよ、親は見せる。」と言ったから、あの人はね、だから七日(なんか)ソーロンというもんがあるでしょう。旧の十三日お盆でしょ。あの前に一週間は七日ソーロンとある。一週間でよ、もう品物探したわけさ。海の品物千品あげると。して十三日はお盆つける日でしょ。十三日にあげたって。あげたら、「あんたはね、ほんと親孝行だね。この品物取ってきたからね、あんたの親見せるね。」と言ってね、したら、男の親は猿、女は犬であったって。してよ、「あんたの親は精神が悪いからよ、動物になしておいたるけどよ、あんたがこういう品物を送ってきて罪払いしたから人間になる。」っさ。男の親はね、ちゃんと男の服装、女はちゃんと女の服装になって、あれからが、親と面会したって。だからがこのお盆というのはね、十三日によ、あんなに三日間はよ、みんな品物だんだん御馳走つけるでしょう。十五日送るでしょ。送ったらね、あの十五日の送ったあの翌日か分からんけどね、あの夜はあの後生という所でね、あの死んだ祖父ちゃん、祖母ちゃんが集まってね、「あんただちの子、孫はね、三日間よくとりもって御馳走もあれこれもしたか。」と言ったからが、このぜん方が、ええさ、「うちの子、孫はね、三日間とってももてなしてよ、御馳走だんだんもくれてね、踊りもして見せてよ、とってもとりもったから、ここの子ども、子孫(こ まご)だから、あんたなんか健康で金持(うぇーき)繁盛しなさい。」とってもあれしたって。一人のまた、「うん、祖父ちゃん、祖母ちゃんからうちの子孫はね、きったない言ったらね、夫婦喧嘩してよ、何も食べ物もないでね、喧嘩しておったから食べ物もくれなかったから、お前なんか不幸な子どもだからどうそこに落ちれ。」といって貧乏になったって。だからがね、このこちらではお盆、大浜でも石垣でもさ、お盆の時はあの必ずお家で踊り出来ないでしょう。アンガマといって青年がこうやって踊る格好着てね、あれを頼んできてあの亡くなったあのご先祖をとる、ああいう道理がらしいです。お盆というのはね、だからただ家の親の遺言でね、女の兄弟が三名、四名、「お盆の時は兄弟喧嘩もするなよ、とっても笑顔してね、三日間はお祖父ちゃん、祖母ちゃんなんかとりもって踊りも歌も歌いなさいよ。」と言ってね、あんなにおっしゃったのが今までの流れ。して十五日の日は送るでしょう。送る時もう夜十二時後に送るから子どもなんかは眠っておったって。だから親 なんかは、「あんた、この送る時は、子ども寝かしたら大変。」と、起こしてきたら、あの子がね、「ああ、家にいっぱいあった御馳走何もない。」と言ったら、「あの祖父ちゃん、祖母ちゃんがよ、風呂敷でみんな包んで持っていってない。」と言うからが、「いや、あんなに言うな。」と言ってから、ただ押しつけてよ、後から送ってからみんな手を合わせて、みんな送ってから、みんなして会うでしょう。「いや、お土産の風呂敷持っていったよ。」と言って、あのお盆にあのきびを束にして飾るでしょう。してあのグサンと言って杖のこと、あのさとうきび一本、あれを棒などあれに担いでいったって。だから、お盆というのはね、親の遺言聞いて、喧嘩もしないでよ、家でもうあんな踊りも出来ないから、もうあんなにしなさいよと言って、あのアンガマとりもつだけにの簡単なことでないってね。 |
| 全体の記録時間数 | 6:39 |
| 物語の時間数 | 4:40 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |