風邪の神報恩(共通語)

概要

昔ね、ある漁師が海に魚取りに行くとしておる時にね、海に下りようとしたら、沖の方から、来た舟の人が浜まで来て、大声出しておったって。「何でかね。」と思ってね、行ったらよ、船を陸に上げようとして大声出しておる。あの人は、「なぜ、あんたなんかあんなに大声出しておる。」「あ、お願いします。」と。「何ですか。」と。「私なんか今晩中にね、この船をこの陸に上げんとならんけど、私なんかの力ではとても出来ないから、どうぞ、まっ、お願いします。」と言ってから、あの人が手伝うとすぐ上がったって。上がったからね、その舟に乗って来た人が、「私なんか実は人間でない。天からがね、この部落に言えば大浜部落という所に、この部落、感冒の種を蒔いて来いと言われて来ているから、私なんかはもうあなたがお礼を言わなかったら船も上げて自分の希望果たせなかったけど、おかげでね、船も上げれたから何もお礼も出来ないから、これから感冒の種を蒔きに行くから、お宅の親戚に走り回って、もうあの門からが蒔くから、あの七五、三五七の縄を門に張っておいてください。」と言うから、これ私助けた人が親戚にもそれを教えたら、「ここは、あの人の親戚だから。」と言って感冒の種を蒔かなかったって。したら翌日からね、感
冒がたくさんもう流行って、みんな死んでしまった。したけども、あの縄を引っ張った家だけはよ、ぜんぜん感冒一つも引かない。だからこっちでは、風邪が流行るときは、この三五七の縄を張れと言うさね。あの縄は、藁を入れてなうでしょ。こんなに下に藁を下がらしてよ。最初三本、後また中は五本、また三番目が七本下がらすよね。それは、この道理ね。

再生時間:2:01

民話詳細DATA

レコード番号 47O150510
CD番号 47O15C030
決定題名 風邪の神報恩(共通語)
話者がつけた題名 感冒の神
話者名 横目クヤマ
話者名かな よこめくやま
生年月日 19060727
性別
出身地 沖縄県石垣市大浜
記録日 19950320
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市大浜 T109 A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 92
キーワード 漁師,魚取り,舟,浜,大声,人間,天,大浜部落,感冒,門,三五七,縄,風邪,藁
梗概(こうがい) 昔ね、ある漁師が海に魚取りに行くとしておる時にね、海に下りようとしたら、沖の方から、来た舟の人が浜まで来て、大声出しておったって。「何でかね。」と思ってね、行ったらよ、船を陸に上げようとして大声出しておる。あの人は、「なぜ、あんたなんかあんなに大声出しておる。」「あ、お願いします。」と。「何ですか。」と。「私なんか今晩中にね、この船をこの陸に上げんとならんけど、私なんかの力ではとても出来ないから、どうぞ、まっ、お願いします。」と言ってから、あの人が手伝うとすぐ上がったって。上がったからね、その舟に乗って来た人が、「私なんか実は人間でない。天からがね、この部落に言えば大浜部落という所に、この部落、感冒の種を蒔いて来いと言われて来ているから、私なんかはもうあなたがお礼を言わなかったら船も上げて自分の希望果たせなかったけど、おかげでね、船も上げれたから何もお礼も出来ないから、これから感冒の種を蒔きに行くから、お宅の親戚に走り回って、もうあの門からが蒔くから、あの七五、三五七の縄を門に張っておいてください。」と言うから、これ私助けた人が親戚にもそれを教えたら、「ここは、あの人の親戚だから。」と言って感冒の種を蒔かなかったって。したら翌日からね、感 冒がたくさんもう流行って、みんな死んでしまった。したけども、あの縄を引っ張った家だけはよ、ぜんぜん感冒一つも引かない。だからこっちでは、風邪が流行るときは、この三五七の縄を張れと言うさね。あの縄は、藁を入れてなうでしょ。こんなに下に藁を下がらしてよ。最初三本、後また中は五本、また三番目が七本下がらすよね。それは、この道理ね。
全体の記録時間数 3:01
物語の時間数 2:01
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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