百合の花マザムンの話も横目クヤマから聞いたんですね。これはね、浮気な男がいてね、非常に夫婦仲悪かったでしょうね。そしてね、女が病気するんです。そうするとね、その男が死んだ女の足に釘を打ったそ
うですね。ということは、歩けないようにすると。そして、恨みくすいりとして、「何とかして現れて、誰かにお願いしたい。」と。というのは、「この足の釘を抜いてくれ。」ということで、夜な夜な、夜な夜なね、まぁ、どこか分からないけれども、その女がね、逆さになってね、現れてそう言うと。そして、もう部落で有名なってね、「どこどこにそういうマジムンが出る。」と、さっき言ったように、逆さになるでしょ。で、今は、股のあるスカートがありますよね。昔のね、シミーズをね、女の下袴を方言でね、下袴(か かん)と言うんですよね。股のあったですね。あれがね、逆さになっているから、ちょっと百合の花みたいにこうなってるんですね。だから、名前は百合の花マザムン。それから出てきてるんですね。そしてね、じゃ僕が行ってやると、まあ勇気のある男出てね、「何で君はここに出てくるんだ。」と。「実はね、私の足に釘を打ったります。この釘は僕が死ぬ場合に、自分の夫が。」で、その夫には別にね、女が居ったそうですね。だから釘打って、歩けないわけさ。「ああ、そうか。」ということで、抜いでやった。たら、「ありがとう。一生あんたの恩は忘れません。」と言ったかどうか分からんけども、そしてね、その幽霊がお家にいったらね、今度はね、男がね、まあ、そういう怨念ってやつの祟りがあるだろうということで、その祈祷札を貼ったでしょうね。幽霊、化け物、悪者が入らないように、祈祷札がみんな貼ってあるんですね。で、「あれをね、剥いでください。」と。「いや、僕はね、それみたら、見られますよ。」と。「ああそういったか。じゃ私の着けている着物ね。あれを被ったら見えません。」といって、助けた男に着物を被せたら、その男が見えなくなったから、男は、その家の祈祷札をみんな剥いだそうですね。「ありがとうございました。今度は自分の番です。」と。もちろん幽霊だからね、生きてる人見えない、見えるわけないですよね。その女はね、寝てる男の上に跨がってね、鼻からね、素麺みたいのを糸みたいのをスゥッと引き出して、どんどん手繰ったそうですね。それをたぐって、その糸が切れると男はこと切れたというね。
| レコード番号 | 47O150439 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C026 |
| 決定題名 | 百合の花マジムン(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大嶋孝? |
| 話者名かな | おおしまたかよし |
| 生年月日 | 19210908 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19950320 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜 T105 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 大浜の民話 P61 |
| キーワード | 百合の花,マザムン,横目クヤマ,浮気,夫婦,病気,釘,恨み,逆さ,股,下袴,恩,幽霊,怨念,祟り,祈祷札,素麺 |
| 梗概(こうがい) | 百合の花マザムンの話も横目クヤマから聞いたんですね。これはね、浮気な男がいてね、非常に夫婦仲悪かったでしょうね。そしてね、女が病気するんです。そうするとね、その男が死んだ女の足に釘を打ったそ うですね。ということは、歩けないようにすると。そして、恨みくすいりとして、「何とかして現れて、誰かにお願いしたい。」と。というのは、「この足の釘を抜いてくれ。」ということで、夜な夜な、夜な夜なね、まぁ、どこか分からないけれども、その女がね、逆さになってね、現れてそう言うと。そして、もう部落で有名なってね、「どこどこにそういうマジムンが出る。」と、さっき言ったように、逆さになるでしょ。で、今は、股のあるスカートがありますよね。昔のね、シミーズをね、女の下袴を方言でね、下袴(か かん)と言うんですよね。股のあったですね。あれがね、逆さになっているから、ちょっと百合の花みたいにこうなってるんですね。だから、名前は百合の花マザムン。それから出てきてるんですね。そしてね、じゃ僕が行ってやると、まあ勇気のある男出てね、「何で君はここに出てくるんだ。」と。「実はね、私の足に釘を打ったります。この釘は僕が死ぬ場合に、自分の夫が。」で、その夫には別にね、女が居ったそうですね。だから釘打って、歩けないわけさ。「ああ、そうか。」ということで、抜いでやった。たら、「ありがとう。一生あんたの恩は忘れません。」と言ったかどうか分からんけども、そしてね、その幽霊がお家にいったらね、今度はね、男がね、まあ、そういう怨念ってやつの祟りがあるだろうということで、その祈祷札を貼ったでしょうね。幽霊、化け物、悪者が入らないように、祈祷札がみんな貼ってあるんですね。で、「あれをね、剥いでください。」と。「いや、僕はね、それみたら、見られますよ。」と。「ああそういったか。じゃ私の着けている着物ね。あれを被ったら見えません。」といって、助けた男に着物を被せたら、その男が見えなくなったから、男は、その家の祈祷札をみんな剥いだそうですね。「ありがとうございました。今度は自分の番です。」と。もちろん幽霊だからね、生きてる人見えない、見えるわけないですよね。その女はね、寝てる男の上に跨がってね、鼻からね、素麺みたいのを糸みたいのをスゥッと引き出して、どんどん手繰ったそうですね。それをたぐって、その糸が切れると男はこと切れたというね。 |
| 全体の記録時間数 | 8:49 |
| 物語の時間数 | 4:43 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |