言葉千貫(共通語)

概要

昔母と長男夫婦が暮らしていた。ある日長男が部落を代表しての出張で村を出るというので母が三つの言葉を息子に教えた。一つ目に「急がば回れ」二つ目に「美味しい物を食べたら油断するな」三つ目に「意地が出たら手を引け、手が出たら意地を引け」この三つの言葉を母は強く長男に伝えた。旅の途中、川を渡らねばならなくなった。しかし川は増水していた。すると長男は一つ目の言葉を思い出した。「急がば回れ」、それを守って橋を渡らず遠回りした。そして岩場につき、そこで美味しいごちそうを食べた。するとまた二つ目の言葉を思い出した。「美味しい物を食べたら油断するな」長男は岩場を出て、そこら辺を散歩していると突然岩場は崩れ、長男は何を逃れた。出張が終わり家に帰ると見知らぬ男が妻と寝ている。長男は考えた。妻は私が居ぬ間に男を連れ込んだのだと。長男は腰の刀に手をかけようとしたが、三つ目の母の言葉を思い出した。「意地が出たら手を引け」長男は斬りつけることを思いとどまり話しかけようと試みた。するとその男は男装をした母であった。母は長男が居ない間、男装をして嫁を守っていたのである。三つの言葉を守りきったのである。そしてまた三人は幸せに暮らした。

再生時間:6:31

民話詳細DATA

レコード番号 47O330391
CD番号 47O33C031
決定題名 言葉千貫(共通語)
話者がつけた題名
話者名 仲島タマ
話者名かな なかしまたま
生年月日 19161222
性別
出身地 白保
記録日 19970912
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T137 白保 A-09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく) むかしよ
伝承事情
文字化資料
キーワード 三つの言葉
梗概(こうがい) 昔母と長男夫婦が暮らしていた。ある日長男が部落を代表しての出張で村を出るというので母が三つの言葉を息子に教えた。一つ目に「急がば回れ」二つ目に「美味しい物を食べたら油断するな」三つ目に「意地が出たら手を引け、手が出たら意地を引け」この三つの言葉を母は強く長男に伝えた。旅の途中、川を渡らねばならなくなった。しかし川は増水していた。すると長男は一つ目の言葉を思い出した。「急がば回れ」、それを守って橋を渡らず遠回りした。そして岩場につき、そこで美味しいごちそうを食べた。するとまた二つ目の言葉を思い出した。「美味しい物を食べたら油断するな」長男は岩場を出て、そこら辺を散歩していると突然岩場は崩れ、長男は何を逃れた。出張が終わり家に帰ると見知らぬ男が妻と寝ている。長男は考えた。妻は私が居ぬ間に男を連れ込んだのだと。長男は腰の刀に手をかけようとしたが、三つ目の母の言葉を思い出した。「意地が出たら手を引け」長男は斬りつけることを思いとどまり話しかけようと試みた。するとその男は男装をした母であった。母は長男が居ない間、男装をして嫁を守っていたのである。三つの言葉を守りきったのである。そしてまた三人は幸せに暮らした。
全体の記録時間数 7:10
物語の時間数 6:31
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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