千年蛇(共通語)

概要

ぺーフ山の今の大里ですね。こっちでは、トントトントといったのだけれど、ぺーフ山と言って。今はもう、石全部が、ぺーフ山ってないさね。こんなにも激しい、ぺーフ山と言って、激しいぺーフ風鈴みたいに、ぺーフ風鈴、ぺーフ風鈴、〔聞き取り不能〕こんなに激しい山であったらしいですね。この、大里部落の人に、アングン屋という人かな。屋号はアングン屋といったかな。〔聞き取り不能〕男がおって、もう、あの人に役人が、何、馬の鞍をですね、作る木を探してこい。馬の鞍はどこにあったかな。もう、〔聞き取り不能〕「馬の鞍を作る木を探してこい。」と役人が、この男に伝えたらしいですね。この男は、「はい。」と言って、役人の言い付けだから、ぺーフ山に行って、上がったり下がったり、もう。それで、桑の木を、桑の木、桑の木の根っ子の曲がりは、もう、この、何、馬の鞍の曲がりに上等だからと言って、これでから、いつも作っているし、役人が、これを使う。「探して来い。」と、この男に〔聞き取り不能〕だから、この男は、山探しに行って、もう、あっちこっち見たんだけど、とうとう、見つからんで山奥に行ったらしいですね。奥に行ったところが、大きいハブが、龍のね。大きいハブが、もう、見えたらしいよ。降りたり昇ったり、降りたり昇ったりしているの見てたら、目を丸くしてじっと見ておったら、もう、頭からこっちまで、馬の顔、馬の、〔聞き取り不能〕鬣みたいに、こんなに、鬣みたいにして、ハブが〔聞き取り不能〕上がったり下がったりしていたらしいですよ。これを見て、驚いて目光って、じっと、恐いぐぁーしむん(怖いものだ。)と、困っているうちに、もう、この、龍がですよ、涙ぽたぽた落ちて、「人に見られた。」と言って、「上に上がれんから。」と言って、悲しがってからですね、この、彼に言ったらしいよ。「うちは、俺は何千年こっちにおるんだけれど、人に見られたことない。今日の役目をはして、龍に行くつもりだけれど、天に行くつもりだけれど、あんたに見つかったから、天に行けない。」と言って、ふとふとと泣いたそうです。それでこの役目はもう、自分はこの役人の言い付けで、ここまで、馬の鞍を探しに来たんだけど、探して、無いから、こんなに上まで来てるんだけど、どうぞ、もう、地べたに頭着くくらいの、お詫びして、もう、言ったら、その、龍が、「そうだったらよ、この話しは絶対に下では話すなよ、見たと言うこと広めんといて。」もう、言った通りに、ばっと、龍になって、天に昇ったらしいですね。それから、後、この男が来て、〔聞き取り不能〕これはもう、龍の言った通り、全然〔聞き取り不能〕このときに、そのうちに、とっても偉い、繁盛して、〔聞き取り不能〕も作って、私腹もいっぱい出て、もう、病気にも、〔聞き取り不能〕にも、受けないで、繁盛したらしいですね。それで、もう、あんまり裕福に過ぎたんだから、「どういうわけで、こんなに裕福におる。」と言って、妻子に、この男が話したそうですね。話したら、〔聞き取り不能〕約束守らんでしょう。もう。それで急にですね、ぱあっと真暗になって、竜巻雲が、ぱあっ
と来てですね、うん、竜巻も、みんなも、みんな、言わば家族ですね。兄だったらしいですね。そこに、すぐ、津波が来て、男の麦畑の真中に、そのままハブが、ばあって降りてきてそのまま死んだと言う話ですね。この話もあります。覚えておりますけど。・・アングン屋‥‥方言で「言わない」はアンガヌ、「言う」はアングンである。アンガヌと約束したのについ秘密を言ってしまったので、アングン屋と言われたのだろう。

再生時間:5:02

民話詳細DATA

レコード番号 47O330260
CD番号 47O33C020
決定題名 千年蛇(共通語)
話者がつけた題名 ペーフ山のハブ(共通語)
話者名 多宇時
話者名かな たうとき
生年月日 19090610
性別
出身地 白保
記録日 19960913
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T128 白保 A-04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード ペーフ山,馬の蔵,竜巻,津波
梗概(こうがい) ぺーフ山の今の大里ですね。こっちでは、トントトントといったのだけれど、ぺーフ山と言って。今はもう、石全部が、ぺーフ山ってないさね。こんなにも激しい、ぺーフ山と言って、激しいぺーフ風鈴みたいに、ぺーフ風鈴、ぺーフ風鈴、〔聞き取り不能〕こんなに激しい山であったらしいですね。この、大里部落の人に、アングン屋という人かな。屋号はアングン屋といったかな。〔聞き取り不能〕男がおって、もう、あの人に役人が、何、馬の鞍をですね、作る木を探してこい。馬の鞍はどこにあったかな。もう、〔聞き取り不能〕「馬の鞍を作る木を探してこい。」と役人が、この男に伝えたらしいですね。この男は、「はい。」と言って、役人の言い付けだから、ぺーフ山に行って、上がったり下がったり、もう。それで、桑の木を、桑の木、桑の木の根っ子の曲がりは、もう、この、何、馬の鞍の曲がりに上等だからと言って、これでから、いつも作っているし、役人が、これを使う。「探して来い。」と、この男に〔聞き取り不能〕だから、この男は、山探しに行って、もう、あっちこっち見たんだけど、とうとう、見つからんで山奥に行ったらしいですね。奥に行ったところが、大きいハブが、龍のね。大きいハブが、もう、見えたらしいよ。降りたり昇ったり、降りたり昇ったりしているの見てたら、目を丸くしてじっと見ておったら、もう、頭からこっちまで、馬の顔、馬の、〔聞き取り不能〕鬣みたいに、こんなに、鬣みたいにして、ハブが〔聞き取り不能〕上がったり下がったりしていたらしいですよ。これを見て、驚いて目光って、じっと、恐いぐぁーしむん(怖いものだ。)と、困っているうちに、もう、この、龍がですよ、涙ぽたぽた落ちて、「人に見られた。」と言って、「上に上がれんから。」と言って、悲しがってからですね、この、彼に言ったらしいよ。「うちは、俺は何千年こっちにおるんだけれど、人に見られたことない。今日の役目をはして、龍に行くつもりだけれど、天に行くつもりだけれど、あんたに見つかったから、天に行けない。」と言って、ふとふとと泣いたそうです。それでこの役目はもう、自分はこの役人の言い付けで、ここまで、馬の鞍を探しに来たんだけど、探して、無いから、こんなに上まで来てるんだけど、どうぞ、もう、地べたに頭着くくらいの、お詫びして、もう、言ったら、その、龍が、「そうだったらよ、この話しは絶対に下では話すなよ、見たと言うこと広めんといて。」もう、言った通りに、ばっと、龍になって、天に昇ったらしいですね。それから、後、この男が来て、〔聞き取り不能〕これはもう、龍の言った通り、全然〔聞き取り不能〕このときに、そのうちに、とっても偉い、繁盛して、〔聞き取り不能〕も作って、私腹もいっぱい出て、もう、病気にも、〔聞き取り不能〕にも、受けないで、繁盛したらしいですね。それで、もう、あんまり裕福に過ぎたんだから、「どういうわけで、こんなに裕福におる。」と言って、妻子に、この男が話したそうですね。話したら、〔聞き取り不能〕約束守らんでしょう。もう。それで急にですね、ぱあっと真暗になって、竜巻雲が、ぱあっ と来てですね、うん、竜巻も、みんなも、みんな、言わば家族ですね。兄だったらしいですね。そこに、すぐ、津波が来て、男の麦畑の真中に、そのままハブが、ばあって降りてきてそのまま死んだと言う話ですね。この話もあります。覚えておりますけど。・・アングン屋‥‥方言で「言わない」はアンガヌ、「言う」はアングンである。アンガヌと約束したのについ秘密を言ってしまったので、アングン屋と言われたのだろう。
全体の記録時間数 6:33
物語の時間数 5:02
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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