千年蛇(共通語)

概要

ぺーフ山っていってね、ぺーフ山と言ったらね、屏風分かるでしょ。屏風をね、方言で言ったら、ぺーフと言うさ。で、ぺーフ山のハブっていうことですけどね。この、なぜぺーフ山というかと言うと、石がね、そそり立ってるわけ。屏風みたいに立っているわけ。それをね、ぺーフ山と呼んでいるわけ。で、ぺーフ山のハブって言うことだけれども、これは、昔ね、偉い人から「馬の鞍、馬の鞍を作るから、馬の鞍を作るところのね、材料を取ってくれ。」と言うふうに、頼まれるわけね。それで、馬の鞍の材料の一番いいのは、桑の木が強いから、桑の木で、そして、曲がりの丁度いいくらいの、曲がりがあるでしょ。曲がりのいい、この木を探してくれるかというようなことで、頼まれたわけね。この人から、その人が、ぺーフ山に入るわけ。ぺーフ山に入って、探しても、探しても見つからないわけ。そうするとね、丁度ね、あるところへ来ると、ハブ見たいのかな。大きなものがね、こう、そそり立って落ちたり上に上がって落ちたり、上下の運動をしているわけ。そしてね、それを、で、ハブを見た男が驚いて、じっと見ておるのを、ハブもその男を見たわけ。そして、そのハブが、「自分はね、ずっとそこにおったけれども、誰にも会ったことがない。」と言うようなことで、「とうとう、人間と言うような人に、今回初めて見られた。」と言うようなことで、ええ、そのことをね、「自分がとても悔しい。」と言うようなことで、「何で悔しいんか。」と言うと、「自分は今天に上がろうとしているけれども、それが、上がることができない。ところが、あんたに見つけられたことによって、見られたから、上がることができる。」と。「だからそのことをね、自分がそうであると言うことを、誰にも話さないでいてくれ。」と。「そうすれば、自分は上がることができる。あなたに見られたから、上がることができない。」と言うようなことで、で、言われるわけね。そして、「それは、誰にも見たということを話さないから。」と言うことを約束するわけね。一変俄かに陰雲って、暴風みたいに、雲が一転にわかに曇ってね、出、ええ、暗い天候になったんで、その時に、天に上がっていったと言うようなことですよね。で、そのことをね、誰かに話したら、全てがね、誰にも話さないうちは、全ていいことばかりがあったらしいね。この孤独の生活の中に。誰にも話さないうちは、大変幸福ばかりが続いておったけれども、ええ、とうとう、そのことをね、家族のものに話したとか、そういうことをね、話したら、それから不幸なことばかりが、あったという話。それだけの話。

再生時間:4:41

民話詳細DATA

レコード番号 47O330170
CD番号 47O33C013
決定題名 千年蛇(共通語)
話者がつけた題名
話者名 宮良榮建
話者名かな みやらえいけん
生年月日 19221128
性別
出身地 白保
記録日 19960912
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T122 白保 B-09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 聴く語る創る第10号特集石垣島の民話 沖縄伝承話資料センター編 日本民話の会・発行発売P142
キーワード ペーフ山,ハブ
梗概(こうがい) ぺーフ山っていってね、ぺーフ山と言ったらね、屏風分かるでしょ。屏風をね、方言で言ったら、ぺーフと言うさ。で、ぺーフ山のハブっていうことですけどね。この、なぜぺーフ山というかと言うと、石がね、そそり立ってるわけ。屏風みたいに立っているわけ。それをね、ぺーフ山と呼んでいるわけ。で、ぺーフ山のハブって言うことだけれども、これは、昔ね、偉い人から「馬の鞍、馬の鞍を作るから、馬の鞍を作るところのね、材料を取ってくれ。」と言うふうに、頼まれるわけね。それで、馬の鞍の材料の一番いいのは、桑の木が強いから、桑の木で、そして、曲がりの丁度いいくらいの、曲がりがあるでしょ。曲がりのいい、この木を探してくれるかというようなことで、頼まれたわけね。この人から、その人が、ぺーフ山に入るわけ。ぺーフ山に入って、探しても、探しても見つからないわけ。そうするとね、丁度ね、あるところへ来ると、ハブ見たいのかな。大きなものがね、こう、そそり立って落ちたり上に上がって落ちたり、上下の運動をしているわけ。そしてね、それを、で、ハブを見た男が驚いて、じっと見ておるのを、ハブもその男を見たわけ。そして、そのハブが、「自分はね、ずっとそこにおったけれども、誰にも会ったことがない。」と言うようなことで、「とうとう、人間と言うような人に、今回初めて見られた。」と言うようなことで、ええ、そのことをね、「自分がとても悔しい。」と言うようなことで、「何で悔しいんか。」と言うと、「自分は今天に上がろうとしているけれども、それが、上がることができない。ところが、あんたに見つけられたことによって、見られたから、上がることができる。」と。「だからそのことをね、自分がそうであると言うことを、誰にも話さないでいてくれ。」と。「そうすれば、自分は上がることができる。あなたに見られたから、上がることができない。」と言うようなことで、で、言われるわけね。そして、「それは、誰にも見たということを話さないから。」と言うことを約束するわけね。一変俄かに陰雲って、暴風みたいに、雲が一転にわかに曇ってね、出、ええ、暗い天候になったんで、その時に、天に上がっていったと言うようなことですよね。で、そのことをね、誰かに話したら、全てがね、誰にも話さないうちは、全ていいことばかりがあったらしいね。この孤独の生活の中に。誰にも話さないうちは、大変幸福ばかりが続いておったけれども、ええ、とうとう、そのことをね、家族のものに話したとか、そういうことをね、話したら、それから不幸なことばかりが、あったという話。それだけの話。
全体の記録時間数 5:04
物語の時間数 4:41
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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