仲間満慶(なかまみつけい)という武士の話もありますよ。川平満慶という人は、川平の部落で、生活しながら、子供が、四名の子供ができたらしいですよ。男の子が。早めにゆうけどよ、この武士は、お父さんは、この子供を役人にするためには、沖縄に行かして、八重山に来いと言うことで、命令があって、八重山に来たわけさ。大きくなってからよ。一人前の武士になってから、それで、帰ってきたところが、自分の親、川平にいるでしょ。川平にいるけど、親には面会しなかったわけさ。面会しないで、船に乗って、帰ったらしいんです。親には、子供が四名おりながら、なぜ僕には、面会に来ないかということで、憤慨して、怒っているわけさ。〔聞き取り不能〕僕は僕なりに、〔聞き取り不能〕まだ、覚えていたわけさ。仲間満慶という親はね。ええ、石垣から船に乗って、川平の湾に、さっきからこうして、回っているときに、〔聞き取り不能〕昔は、茅葺き屋根でね。屋根の上に、茅で、こう、葺くでしょ。茅で葺いてから、茅の上に、頭がこう、丸くして、〔聞き取り不能〕上から、丸くなって、女の髪が頭巻くように。下のほうに、楊枝を刺すわけさ。八本くらい刺してから、この楊枝から、縄で、フーガラーってあったでしょ。フーガラーっていって、多宇の爺さんが、笠頭作ったの、フーガラー芯で。さっき言ったでしょ。あれが、髭が、真っ黒くして、フーガーラーって〔聞き取り不能〕名前でフーガラーってゆうでしょ。この、これで縄なってから、これで、縛るわけさ。フーガラーというものは、雨が降っても、太陽が照っても、腐れないわけさ。強いわけさ。そして、楊枝を刺しておくさ。丸く言えば絵書くかや。うんと、こうやって、こうあるわけね。家があるわけ。こっち側家ね。こう丸くして、こうゆうのがあるわけさ。こっちに楊枝を刺すわけさ。向うのほうも、刺すわけさね。これで、フーガーラーで縄なってから、こう、巻くわけさ。これがこう、来れないように、ね。こうして、この芯をね、楊枝をね、抜いてね、〔聞き取り不能〕反対の方に投げたらしい。投げたところ、この船がね、沈んで、沈没したわけさ。沈没して。この絵を書いてごらん。絵を書かんと分からんよ。この家の前の丸いのはね、こうにして、で、仲間満慶という人は、こういう風にして、芯を抜いて、投げたところが、子供らが、石垣島から、抜けないうちに、沈没したわけさ。沈没して、そのまま死んだわけさ。ああゆう、例もあるから、親の思いはね、深きもん。で、母親の思いは、海の深さ。で、父親の重いはよ、山深さと言う。お盆の時には、ああいう、歌も歌う。だからね、こう言うね、思っていることは、子供は、親に面会しないで帰ったもんだから、親不孝ものはね、生かしておけないと この楊枝を抜いて、自分は、遭難しないよ。自分で遭難して、死んでいるわけでしょ。だから自分には、罪はないわけだよ。親不孝ものはよ、生かしておけないって、芯で、ああゆう例が、あるみたい。
| レコード番号 | 47O330148 |
|---|---|
| CD番号 | 47O33C011 |
| 決定題名 | 仲間満慶山(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大泊成吉 |
| 話者名かな | おおどまりせいきち |
| 生年月日 | 19231019 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 白保 |
| 記録日 | 19960912 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T121 白保 B-05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 仲間満慶,魔術, |
| 梗概(こうがい) | 仲間満慶(なかまみつけい)という武士の話もありますよ。川平満慶という人は、川平の部落で、生活しながら、子供が、四名の子供ができたらしいですよ。男の子が。早めにゆうけどよ、この武士は、お父さんは、この子供を役人にするためには、沖縄に行かして、八重山に来いと言うことで、命令があって、八重山に来たわけさ。大きくなってからよ。一人前の武士になってから、それで、帰ってきたところが、自分の親、川平にいるでしょ。川平にいるけど、親には面会しなかったわけさ。面会しないで、船に乗って、帰ったらしいんです。親には、子供が四名おりながら、なぜ僕には、面会に来ないかということで、憤慨して、怒っているわけさ。〔聞き取り不能〕僕は僕なりに、〔聞き取り不能〕まだ、覚えていたわけさ。仲間満慶という親はね。ええ、石垣から船に乗って、川平の湾に、さっきからこうして、回っているときに、〔聞き取り不能〕昔は、茅葺き屋根でね。屋根の上に、茅で、こう、葺くでしょ。茅で葺いてから、茅の上に、頭がこう、丸くして、〔聞き取り不能〕上から、丸くなって、女の髪が頭巻くように。下のほうに、楊枝を刺すわけさ。八本くらい刺してから、この楊枝から、縄で、フーガラーってあったでしょ。フーガラーっていって、多宇の爺さんが、笠頭作ったの、フーガラー芯で。さっき言ったでしょ。あれが、髭が、真っ黒くして、フーガーラーって〔聞き取り不能〕名前でフーガラーってゆうでしょ。この、これで縄なってから、これで、縛るわけさ。フーガラーというものは、雨が降っても、太陽が照っても、腐れないわけさ。強いわけさ。そして、楊枝を刺しておくさ。丸く言えば絵書くかや。うんと、こうやって、こうあるわけね。家があるわけ。こっち側家ね。こう丸くして、こうゆうのがあるわけさ。こっちに楊枝を刺すわけさ。向うのほうも、刺すわけさね。これで、フーガーラーで縄なってから、こう、巻くわけさ。これがこう、来れないように、ね。こうして、この芯をね、楊枝をね、抜いてね、〔聞き取り不能〕反対の方に投げたらしい。投げたところ、この船がね、沈んで、沈没したわけさ。沈没して。この絵を書いてごらん。絵を書かんと分からんよ。この家の前の丸いのはね、こうにして、で、仲間満慶という人は、こういう風にして、芯を抜いて、投げたところが、子供らが、石垣島から、抜けないうちに、沈没したわけさ。沈没して、そのまま死んだわけさ。ああゆう、例もあるから、親の思いはね、深きもん。で、母親の思いは、海の深さ。で、父親の重いはよ、山深さと言う。お盆の時には、ああいう、歌も歌う。だからね、こう言うね、思っていることは、子供は、親に面会しないで帰ったもんだから、親不孝ものはね、生かしておけないと この楊枝を抜いて、自分は、遭難しないよ。自分で遭難して、死んでいるわけでしょ。だから自分には、罪はないわけだよ。親不孝ものはよ、生かしておけないって、芯で、ああゆう例が、あるみたい。 |
| 全体の記録時間数 | 5:44 |
| 物語の時間数 | 5:44 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |