昔、首里王に仕えていた武勇にすぐれていた師範がいた。王は師範に「若者たちに武勇を教えてくれ」と言われた。その若者たちの中に一人のすぐれた者がいた。師範は、「いずれこの若者は私より上の者になるであろう。そうしたら王は私から師範を取り上げ、この者に与えるだろう」と思い、教えるふりをして怪我をさせた。若者は師範がわざとやったことを感じ取った。その痛みは激しくなり、若者は病気になった。若者には3歳になる子供がいた。息を引き取る前に妻に、「子供には武勇をさせないで、立派に教育してほしい」と言い残し亡くなった。子供は母親に知られないように武術を習い、毎夜線香を立て父親のかたきを打つことだけを願った。ある日、那覇からの帰り、金城の坂でせきをして苦しんでいる老人を見かけ、気の毒に思い、老人を背負ってその坂を上がった。その老人の話を聞いているうちに、自分の父親のかたきであることを知ったが老人の「もう年だから、生きていてもしょうがないので、かたきをとってくれ」という言葉に情が出てかたきを討つ事ができなかった。
| レコード番号 | 47O330110 |
|---|---|
| CD番号 | 47O33C008 |
| 決定題名 | ゴ木ン坂の話(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 米盛一雄 |
| 話者名かな | よねもりかずお |
| 生年月日 | 19110513 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 白保 |
| 記録日 | 19760802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T43 白保5 B-4 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 首里王に仕えていた師範,武術,敵討ち |
| 梗概(こうがい) | 昔、首里王に仕えていた武勇にすぐれていた師範がいた。王は師範に「若者たちに武勇を教えてくれ」と言われた。その若者たちの中に一人のすぐれた者がいた。師範は、「いずれこの若者は私より上の者になるであろう。そうしたら王は私から師範を取り上げ、この者に与えるだろう」と思い、教えるふりをして怪我をさせた。若者は師範がわざとやったことを感じ取った。その痛みは激しくなり、若者は病気になった。若者には3歳になる子供がいた。息を引き取る前に妻に、「子供には武勇をさせないで、立派に教育してほしい」と言い残し亡くなった。子供は母親に知られないように武術を習い、毎夜線香を立て父親のかたきを打つことだけを願った。ある日、那覇からの帰り、金城の坂でせきをして苦しんでいる老人を見かけ、気の毒に思い、老人を背負ってその坂を上がった。その老人の話を聞いているうちに、自分の父親のかたきであることを知ったが老人の「もう年だから、生きていてもしょうがないので、かたきをとってくれ」という言葉に情が出てかたきを討つ事ができなかった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:48 |
| 物語の時間数 | 4:36 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |