崎枝の鬼の話(共通語)

概要

崎枝の鬼は女であった。鬼の碑といって、死んだところは今でもある。両親が死んで姉と弟がいた。姉が料理を作っていたが、姉が大きくなるに従ってその料理は肉が増えてくる。弟は牛の肉や馬の肉だと思っておいしく食べていた。ある日、弟が隣の家に行くと、おまえは今日何を食べたと聞かれたので、牛の肉を食べたという。すると家には牛の肉はないのに、お前の家にはあるのかと言われた。姉は夜になると草をとりにべー(へら)をもって出かける。隣の人が「その後を追ってごらん」と弟にいう。弟が後をつけると姉は崎枝の裏にある牧場に入って行き、鬼になって牛を食べていた。その残りを家に持って帰り、弟に食べさせていた。弟はそれをみてしまいには自分が食べられると逃げようと考えていた。姉が昼に帰って来て寝ていると、その顔には口があった。それを見た弟は逃げて平久保で、とく農家の家で使われる。二、三年して弟は姉がどうなったのか見にいこうと暇をもらう。そのときに、農家の主人が一番良い馬に乗っていきなさいと言う。弟が崎枝部落へ行ってみると人もいなく、草がぼうぼう生えていた。自分の家に言ってのぞいてみると、姉が台所に座っていた。姉は喜んで家に入ってきなさいと言う。弟は注意しながらも中に入っていく。馬をつないで裏へまわってみると、牛や馬や人間の骨が山積みされていた。姉が良い食べ物がまた入ってきたと喜んで刀を研いでいる。弟が馬に乗って逃げると鬼が追ってくる。馬は八重山でも評判の足の速い馬で、ムチひとたたきでどこまでも走っていく。とみのの所まで来て今度は鬼の怖がりそうな海に下りた。そしてうらそこ湾を横切ろうと馬は海を泳ぎだした。鬼は先回りしようと鬼の家(トンネルのようなものか?)に入っていくが、前に進む知恵しかないのでとうとうそこで行き詰って死んでしまった。弟は平久保に帰ってそこの主に礼を言った。

再生時間:7:07

民話詳細DATA

レコード番号 47O330037
CD番号 47O33C002
決定題名 崎枝の鬼の話(共通語)
話者がつけた題名
話者名 米盛一雄
話者名かな よねもりかずお
生年月日 19110513
性別
出身地 白保
記録日 19750804
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T40 白保2 A-6
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 日本昔話通観 第26巻P545
キーワード 鬼,弟,姉
梗概(こうがい) 崎枝の鬼は女であった。鬼の碑といって、死んだところは今でもある。両親が死んで姉と弟がいた。姉が料理を作っていたが、姉が大きくなるに従ってその料理は肉が増えてくる。弟は牛の肉や馬の肉だと思っておいしく食べていた。ある日、弟が隣の家に行くと、おまえは今日何を食べたと聞かれたので、牛の肉を食べたという。すると家には牛の肉はないのに、お前の家にはあるのかと言われた。姉は夜になると草をとりにべー(へら)をもって出かける。隣の人が「その後を追ってごらん」と弟にいう。弟が後をつけると姉は崎枝の裏にある牧場に入って行き、鬼になって牛を食べていた。その残りを家に持って帰り、弟に食べさせていた。弟はそれをみてしまいには自分が食べられると逃げようと考えていた。姉が昼に帰って来て寝ていると、その顔には口があった。それを見た弟は逃げて平久保で、とく農家の家で使われる。二、三年して弟は姉がどうなったのか見にいこうと暇をもらう。そのときに、農家の主人が一番良い馬に乗っていきなさいと言う。弟が崎枝部落へ行ってみると人もいなく、草がぼうぼう生えていた。自分の家に言ってのぞいてみると、姉が台所に座っていた。姉は喜んで家に入ってきなさいと言う。弟は注意しながらも中に入っていく。馬をつないで裏へまわってみると、牛や馬や人間の骨が山積みされていた。姉が良い食べ物がまた入ってきたと喜んで刀を研いでいる。弟が馬に乗って逃げると鬼が追ってくる。馬は八重山でも評判の足の速い馬で、ムチひとたたきでどこまでも走っていく。とみのの所まで来て今度は鬼の怖がりそうな海に下りた。そしてうらそこ湾を横切ろうと馬は海を泳ぎだした。鬼は先回りしようと鬼の家(トンネルのようなものか?)に入っていくが、前に進む知恵しかないのでとうとうそこで行き詰って死んでしまった。弟は平久保に帰ってそこの主に礼を言った。
全体の記録時間数 7:07
物語の時間数 7:07
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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