大阿母御嶽(共通語)

概要

今から五百年前ね、首里王府から赤蜂征討の大軍が来た赤蜂の乱というのがあったというの聞いたでしょう。その時にね、首里王府の味方をした長田大主の妹には真乙姥と姑乙姥が居るでしょう。長田大主は赤蜂と和合してこの島を治めようということでね、自分の妹の姑乙姥を赤蜂にやったんじゃないんですか。だが長田大主は赤蜂とに姑乙姥を一緒したが、姑乙姥は長田大主を裏切って赤蜂に味方をした。やがて、征討の軍は赤蜂を征伐して、首里王府に帰還されたんだな。ブナルというから女の兄弟だが、妹か姉さんか分からんよ。その真乙姥という人が、王府軍が那覇に帰るまでね、岬の浜で飲まず食わず、要するに断食をしてね、航海の無事を祈願していたらしいな。たまたまね、その時にね、平得の多田遠那里という人が、岬の浜に潮を汲みに行かれたらしいね。そうしたら、向こうでこの真乙姥という人が飲まず食わずで首里王府の軍が帰るまでね、とにかく朝晩祈っていられたらしいから、その衰弱した体をみかねてね、米をすりつぶした神酒を作ってね、毎日通ってね、この人に上げとったらしいさ。だからその真乙姥という人は、多田遠那里という人のおかげで助かってね、無事に大任を果たせたらしい。そういうわけでね、首里王府から真乙姥という人に八重山最高の神職の大阿母という職を与えるようにお告げがあったらしいね。ところがこの真乙姥という人はね、「私が今日あるのは平得の多田遠那里という人のおかげです。私に授けられる職はあの人に授けてもらいたい。」ということで、平得の多田遠那里という人が八重山で初代の大阿母という最高の神職を授けられた。

再生時間:4:52

民話詳細DATA

レコード番号 47O341268
CD番号 47O34C098
決定題名 大阿母御嶽(共通語)
話者がつけた題名
話者名 白金光邦
話者名かな しろがねみつくに
生年月日 19180613
性別
出身地 沖縄県石垣市字平得
記録日 19980314
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市平得 T77 A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 首里王府,赤蜂,乱,長田大主,妹,真乙姥,姑乙姥,裏切って,征伐,断食,航海の無事,祈願,平得,多田遠那里,潮,神酒,無事,八重山,神職,大阿母,職,お告げ
梗概(こうがい) 今から五百年前ね、首里王府から赤蜂征討の大軍が来た赤蜂の乱というのがあったというの聞いたでしょう。その時にね、首里王府の味方をした長田大主の妹には真乙姥と姑乙姥が居るでしょう。長田大主は赤蜂と和合してこの島を治めようということでね、自分の妹の姑乙姥を赤蜂にやったんじゃないんですか。だが長田大主は赤蜂とに姑乙姥を一緒したが、姑乙姥は長田大主を裏切って赤蜂に味方をした。やがて、征討の軍は赤蜂を征伐して、首里王府に帰還されたんだな。ブナルというから女の兄弟だが、妹か姉さんか分からんよ。その真乙姥という人が、王府軍が那覇に帰るまでね、岬の浜で飲まず食わず、要するに断食をしてね、航海の無事を祈願していたらしいな。たまたまね、その時にね、平得の多田遠那里という人が、岬の浜に潮を汲みに行かれたらしいね。そうしたら、向こうでこの真乙姥という人が飲まず食わずで首里王府の軍が帰るまでね、とにかく朝晩祈っていられたらしいから、その衰弱した体をみかねてね、米をすりつぶした神酒を作ってね、毎日通ってね、この人に上げとったらしいさ。だからその真乙姥という人は、多田遠那里という人のおかげで助かってね、無事に大任を果たせたらしい。そういうわけでね、首里王府から真乙姥という人に八重山最高の神職の大阿母という職を与えるようにお告げがあったらしいね。ところがこの真乙姥という人はね、「私が今日あるのは平得の多田遠那里という人のおかげです。私に授けられる職はあの人に授けてもらいたい。」ということで、平得の多田遠那里という人が八重山で初代の大阿母という最高の神職を授けられた。
全体の記録時間数 5:20
物語の時間数 4:52
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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