ミルクとサーカ(共通語)

概要

昔ね、最初この石垣島は弥勒(みるく)の神様が治めていたらしい。ところがお釈迦様(しゃかさま)は弥勒(みるく)の神様からなんとかこの島を取らんといけんという野望から、弥勒(みるく)の神様に相談を持ちかけた。その相談というのは、「二人の各々の前に赤と白の花が咲く蓮の花を置いて、二人で正座してしばらく目をつぶって自分の前に白の花が咲いた人が次からこの世の神になることにしよう。」と言うと、ミルクの神様は、「いいだろう。」と言うと、お釈迦様が、「しばらく目をつぶれ。絶対開けたらいかんよ。」と言うので座ってると、薄目を開けて見ていたお釈迦様の前に咲いたのは赤い蓮の花だった。弥勒(みるく)の前には、白い蓮の花だったが弥勒(みるく)は正直者だから、目をつぶっておるわけね。だから、お釈迦様は自分の前に咲いた赤い蓮の花と弥勒(みるく)の前に咲いた白い蓮の花を取り替えたわけ。取り替えてしばらくして目を開けたらお釈迦様の前に白い蓮の花が咲いているから、釈迦様は追われて山に隠れて世に出てこなくなったと。その後はお釈迦様の世の中になると干ばつは続くし、いろんな病害虫が出てね、農作物が全然できないし、天災地変も大変だったから、石垣島の生きし生きる物がみんな集まってね、「なんとかしないといけないんじゃないか。」といろいろ話し合いをしたとき、甲虫やバッタだとかトンボが言うにはね、「私達は鼻の下にも目があるから、目は四つある。だから弥勒(みるく)の神が石城山(いしすくやま)に隠れたのを見た。」というから、みんなで、「そんなら、弥勒(みるく)の神様に元通り世の守り神になってもらうからみんなで行ってお願いしよう。」とみんなで石城山(いしすくやま)に行って、「今の釈迦ではだめだ。こういう状態だから、お釈迦様には私達から言ってなんとかさせるから、今までどおり出てきて治めてちょうだい。」と言って、弥勒(みるく)の神様に石城山(いしすくやま)から出てもらって、世を治めるようになっから、この島は元通りの裕福な島になったと。この石城山(いしすくやま)は石だけで出来た高さは五十メートルぐらいあった立派な山だったんだよ。この石城山(いしすくやま)を崩したのは、今の石垣島製糖工場を作るとき、コンクリートの材料のバラスを台湾から輸入する案と島にある材料使えという案があってね、石垣市議会でも相当の論争の末、経済的には止むを得ないとこの石城山(いしすくやま)を崩してコンクリートの材料のバラスにしたから石城山(いしすくやま)は無くなった。これは今考えたら本当に大きな文化財が無くしたなと思っている。

再生時間:4:23

民話詳細DATA

レコード番号 47O341253
CD番号 47O34C097
決定題名 ミルクとサーカ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 田本浩
話者名かな たもとひろし
生年月日 19240726
性別
出身地 沖縄県石垣市字平得
記録日 19980314
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市平得 T75 B05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話、 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 石垣島,弥勒の神様,お釈迦様,野望,相談,蓮の花,正座,目をつぶって,白の花,赤い蓮の花,取り替えた,山に隠れて,世に出てこなくなった,干ばつ,病害虫,天災地変,生きる物,甲虫,バッタ,目は四つ,石城山,元通り,世の守り神,お願い,石垣島製糖工場,バラス
梗概(こうがい) 昔ね、最初この石垣島は弥勒(みるく)の神様が治めていたらしい。ところがお釈迦様(しゃかさま)は弥勒(みるく)の神様からなんとかこの島を取らんといけんという野望から、弥勒(みるく)の神様に相談を持ちかけた。その相談というのは、「二人の各々の前に赤と白の花が咲く蓮の花を置いて、二人で正座してしばらく目をつぶって自分の前に白の花が咲いた人が次からこの世の神になることにしよう。」と言うと、ミルクの神様は、「いいだろう。」と言うと、お釈迦様が、「しばらく目をつぶれ。絶対開けたらいかんよ。」と言うので座ってると、薄目を開けて見ていたお釈迦様の前に咲いたのは赤い蓮の花だった。弥勒(みるく)の前には、白い蓮の花だったが弥勒(みるく)は正直者だから、目をつぶっておるわけね。だから、お釈迦様は自分の前に咲いた赤い蓮の花と弥勒(みるく)の前に咲いた白い蓮の花を取り替えたわけ。取り替えてしばらくして目を開けたらお釈迦様の前に白い蓮の花が咲いているから、釈迦様は追われて山に隠れて世に出てこなくなったと。その後はお釈迦様の世の中になると干ばつは続くし、いろんな病害虫が出てね、農作物が全然できないし、天災地変も大変だったから、石垣島の生きし生きる物がみんな集まってね、「なんとかしないといけないんじゃないか。」といろいろ話し合いをしたとき、甲虫やバッタだとかトンボが言うにはね、「私達は鼻の下にも目があるから、目は四つある。だから弥勒(みるく)の神が石城山(いしすくやま)に隠れたのを見た。」というから、みんなで、「そんなら、弥勒(みるく)の神様に元通り世の守り神になってもらうからみんなで行ってお願いしよう。」とみんなで石城山(いしすくやま)に行って、「今の釈迦ではだめだ。こういう状態だから、お釈迦様には私達から言ってなんとかさせるから、今までどおり出てきて治めてちょうだい。」と言って、弥勒(みるく)の神様に石城山(いしすくやま)から出てもらって、世を治めるようになっから、この島は元通りの裕福な島になったと。この石城山(いしすくやま)は石だけで出来た高さは五十メートルぐらいあった立派な山だったんだよ。この石城山(いしすくやま)を崩したのは、今の石垣島製糖工場を作るとき、コンクリートの材料のバラスを台湾から輸入する案と島にある材料使えという案があってね、石垣市議会でも相当の論争の末、経済的には止むを得ないとこの石城山(いしすくやま)を崩してコンクリートの材料のバラスにしたから石城山(いしすくやま)は無くなった。これは今考えたら本当に大きな文化財が無くしたなと思っている。
全体の記録時間数 7:32
物語の時間数 4:23
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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