新本井戸(共通語)

概要

人間は水が無いと生活できないでしょ。この平得一番最初の井戸は、下りて行く下(う)り井戸(かー)のハイナー井戸があるわけね。また、ツンナー井戸(か ー)は平得の始めての掘り抜き井戸ですぐ村の後ろにあるんだよね。それが新本井戸(あらんとかー)と呼ばれた所以(ゆえん)はね、そこに古い由緒ある家柄の新本家(あらんとけ)があって、その新本家の人が祈ると、神からね、「どこどこの方向に井戸を掘りなさい。」と御告げがあって今ある井戸を掘られたということで、新本井戸(あらんとか ー)と言われているんです。
 この井戸を掘るときは、七兄弟が、「宮古の多良間島には山も何もないが多良間には水があって、なぜ石垣には水が無いのか。」と夜中に人が寝静まったころに人にも全然知られないようにこっそりと夜更(ゆーふ)き舟(ぶに)と言ってね、真夜中に舟に乗って多良間島に行って、クワズイモの葉っぱに井戸の水を汲んできてね、平得村で最初にできた御願宇部御嶽に、その水で神様に供える御茶湯(うちゃとー)なんかを供えてね、お祈りをしたり、掘っている井戸に水をかけたりしてね、昼は宇里家の七兄弟が交代々々で掘ると、夜は夜でお祈りをかけた神様が掘ったと言うんだね。だからこのツンナー井戸(か ー)は宇里家七名兄弟が神に祈りながら、こうして神に励まされてできた井戸(か ー)だから、その宇里家との縁のある宇部御嶽の祭は現在でもこの井戸から水を汲んできて神に供えてましたよ。また、昔の旱魃(かんばつ)のときには雨乞いというのがあるよね。その雨乞いの唄などもこの宇部嶽にかけられた唄があるわけよ。

再生時間:6:25

民話詳細DATA

レコード番号 47O341243
CD番号 47O34C096
決定題名 新本井戸(共通語)
話者がつけた題名 アラントゥカー
話者名 田本浩
話者名かな たもとひろし
生年月日 19240726
性別
出身地 沖縄県石垣市字平得
記録日 19980314
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市平得 T75 A04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 平得,一番最初,井戸,下り井戸,ハイナー井戸,ツンナー井戸,掘り抜き井戸,新本井戸,あらんとかー,由緒ある家,新本家,神,御告げ,七兄弟,宮古,多良間島,石垣,夜更き舟,真夜中,クワズイモの葉っぱ,汲んで,御願,宇部御嶽,御茶湯,お祈り,昼,宇里家,夜,励まされて,祭,旱魃,雨乞い,唄
梗概(こうがい) 人間は水が無いと生活できないでしょ。この平得一番最初の井戸は、下りて行く下(う)り井戸(かー)のハイナー井戸があるわけね。また、ツンナー井戸(か ー)は平得の始めての掘り抜き井戸ですぐ村の後ろにあるんだよね。それが新本井戸(あらんとかー)と呼ばれた所以(ゆえん)はね、そこに古い由緒ある家柄の新本家(あらんとけ)があって、その新本家の人が祈ると、神からね、「どこどこの方向に井戸を掘りなさい。」と御告げがあって今ある井戸を掘られたということで、新本井戸(あらんとか ー)と言われているんです。  この井戸を掘るときは、七兄弟が、「宮古の多良間島には山も何もないが多良間には水があって、なぜ石垣には水が無いのか。」と夜中に人が寝静まったころに人にも全然知られないようにこっそりと夜更(ゆーふ)き舟(ぶに)と言ってね、真夜中に舟に乗って多良間島に行って、クワズイモの葉っぱに井戸の水を汲んできてね、平得村で最初にできた御願宇部御嶽に、その水で神様に供える御茶湯(うちゃとー)なんかを供えてね、お祈りをしたり、掘っている井戸に水をかけたりしてね、昼は宇里家の七兄弟が交代々々で掘ると、夜は夜でお祈りをかけた神様が掘ったと言うんだね。だからこのツンナー井戸(か ー)は宇里家七名兄弟が神に祈りながら、こうして神に励まされてできた井戸(か ー)だから、その宇里家との縁のある宇部御嶽の祭は現在でもこの井戸から水を汲んできて神に供えてましたよ。また、昔の旱魃(かんばつ)のときには雨乞いというのがあるよね。その雨乞いの唄などもこの宇部嶽にかけられた唄があるわけよ。
全体の記録時間数 6:39
物語の時間数 6:25
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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