石垣永将(共通語)

概要

昔はね、白人というのはどこの国の人でもウランダて呼んでいたんですよね。だから本当にオランダであったのかどうか分かんないけど、外国船が西の方の観音堂(かんのんどう)の前の方に着いてというか難破をしたのか、それで食料を求めたんでね、当時役職にあった石垣永将という人が何頭かの牛とかそういうもろもろの食料を与えていたそうですね。それで行き来しているうちにキリスト教の教えを受けていたそうですけども、日本本土では西洋から入ってきたものということで禁止されたから、そういえば仏教だって外国からきてるものではあるんだけれど、皆さん知ってるようにいろんなクリスチャン達は隠れ家を作って信仰したり、九州の天草では天草四郎の乱なんかもいろいろあるありますよね。それが、豊かな永将家を妬んだ役人などの讒言が首里王府に伝わって、それで、「キリスト教を信仰するとはけしからん。」と石垣永将(いしがきえいしょう)は火あぶりの刑にさせられたんです。沖縄で殉教といったらおそらくこの方ぐらいじゃないですかね。その火あぶりの刑のとき、石垣永将(いしがきえいしょう)は、実際にはそこで亡くなったんじゃなくて、唐(とう)から学んだ魔術でもってね、煙の中を飛んでどこかへ行ったというような話もあるんです。それで、石垣永将(いしがきえいしょう)は、与那国に行って与那国で子孫ができたというような説もあって、その人の子孫だと言う人が与那国辺りにもいるとかって聞いています。それについては八重山商工で教師している大浜えい旦(おおはまえいせん)に聞いたらいいでしょう。また、その火あぶりの刑のとき、私がお祖母さんから聞いた話では煙草盆を脇に抱えて飛んでいったというふうに聞いたんです。煙草盆は、一升枡みたいなもの。香炉みたいなもの。煙管で吸うからたびたび火をつけなくてはならない。煙草盆の灰の中に赤い火が入っていて、そこからピートリ(火取り)をする。

再生時間:6:48

民話詳細DATA

レコード番号 47O340613
CD番号 47O34C042
決定題名 石垣永将(共通語)
話者がつけた題名
話者名 山根慶子
話者名かな やまねけいこ
生年月日 19241105
性別
出身地 沖縄県石垣市字新川
記録日 19980908
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字新川 T50 A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、 民俗
発句(ほっく)
伝承事情 慶応元年生まれのお祖母さんから聞いた
文字化資料
キーワード 白人,ウランダ,外国船,観音堂,難破,食料,石垣永将,キリスト教,妬んだ役人,讒言,首里王府,火あぶりの刑,殉教,唐,魔術,与那国,子孫,煙草盆,飛んでいった
梗概(こうがい) 昔はね、白人というのはどこの国の人でもウランダて呼んでいたんですよね。だから本当にオランダであったのかどうか分かんないけど、外国船が西の方の観音堂(かんのんどう)の前の方に着いてというか難破をしたのか、それで食料を求めたんでね、当時役職にあった石垣永将という人が何頭かの牛とかそういうもろもろの食料を与えていたそうですね。それで行き来しているうちにキリスト教の教えを受けていたそうですけども、日本本土では西洋から入ってきたものということで禁止されたから、そういえば仏教だって外国からきてるものではあるんだけれど、皆さん知ってるようにいろんなクリスチャン達は隠れ家を作って信仰したり、九州の天草では天草四郎の乱なんかもいろいろあるありますよね。それが、豊かな永将家を妬んだ役人などの讒言が首里王府に伝わって、それで、「キリスト教を信仰するとはけしからん。」と石垣永将(いしがきえいしょう)は火あぶりの刑にさせられたんです。沖縄で殉教といったらおそらくこの方ぐらいじゃないですかね。その火あぶりの刑のとき、石垣永将(いしがきえいしょう)は、実際にはそこで亡くなったんじゃなくて、唐(とう)から学んだ魔術でもってね、煙の中を飛んでどこかへ行ったというような話もあるんです。それで、石垣永将(いしがきえいしょう)は、与那国に行って与那国で子孫ができたというような説もあって、その人の子孫だと言う人が与那国辺りにもいるとかって聞いています。それについては八重山商工で教師している大浜えい旦(おおはまえいせん)に聞いたらいいでしょう。また、その火あぶりの刑のとき、私がお祖母さんから聞いた話では煙草盆を脇に抱えて飛んでいったというふうに聞いたんです。煙草盆は、一升枡みたいなもの。香炉みたいなもの。煙管で吸うからたびたび火をつけなくてはならない。煙草盆の灰の中に赤い火が入っていて、そこからピートリ(火取り)をする。
全体の記録時間数 12:49
物語の時間数 6:48
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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