今から何百年前かですがね、オヤケ赤蜂(あかはち)の乱の時代にね、長田大主(なーたふーじ)の妹に真乙姥(まいつば)という女の神様がおったので、この真乙姥御嶽(まいつばおたけ)はそういうような関係からここに祀られたと。ところがね、ある人の話ではね、「こっちは真乙姥に墓である。御嶽(おたけ)ではない。」と言う人もおるわけなんだよ。ところがこれはね、文学関係からきて調査の結果、「これは墓じゃない。御嶽だ。」と言うことで、これは真乙姥御嶽として信じられている。昔、この島の石垣(いしがき)に船を持っている知念姓(ちねんせい)の方がおられて、首里王府への貢献物をね、輸送するために那覇の航海していた。この知念という方は、船を持ってやった。宇根(うね)という方がね、元はね、ところがこの人本妻は盲だったから、それを保護するために後妻を求めていたそうだ。この知念という方は名船頭でね、この貢献物を輸送するには誰も予想せないぐらいに速かったらしい。それで、船はウニと言い、船頭はトゥージと言うから、知念姓をウニに宇根(う に)字を当てた宇根(うね)に改姓されたから宇根船頭(うにとぅーじ)と言われたんですね。それで新川(あらかわ)の士族の方がね、役目をもって沖縄に貢献物を、輸送するために乗船したら、その家内連中はこの真乙姥で祈願をして自分の夫の無事をね、宇根船頭(うにとぅーじ)の奥さん達と一緒に、「あい、危険を回避してもらいたい。」と言う祈願して送ると、それが成功したもんだから農民はね、「それじゃあね、雨が降らなかったらね、海の品を供えてここで雨乞いをしよう。」と祈願したらね、ここに雨が降って豊作を迎えたと。それから新川で始まっているのが、この豊年祭で、そのときの旗頭があっちにあるでしょう。そういうようなところなので、僕らは、この真乙姥御嶽は我々に農家に対しても海上の祈願に対しても非常に重要な御嶽であると聞かされておるわけですよね。
| レコード番号 | 47O340540 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C037 |
| 決定題名 | 真乙姥御嶽(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 豊年祭の由来 |
| 話者名 | 入嵩西清佐 |
| 話者名かな | いりたけにしせいさ |
| 生年月日 | 19160629 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 T45 A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | オヤケ赤蜂,長田大主,妹,真乙姥,女の神様,真乙姥御嶽,墓,石垣,船,知念姓,首里王府,貢献物,宇根,本妻,盲,後妻,名船頭,ウニと,トゥージ,宇根船頭,新川,士族,祈願,成功,農民,雨乞い,豊作,豊年祭 |
| 梗概(こうがい) | 今から何百年前かですがね、オヤケ赤蜂(あかはち)の乱の時代にね、長田大主(なーたふーじ)の妹に真乙姥(まいつば)という女の神様がおったので、この真乙姥御嶽(まいつばおたけ)はそういうような関係からここに祀られたと。ところがね、ある人の話ではね、「こっちは真乙姥に墓である。御嶽(おたけ)ではない。」と言う人もおるわけなんだよ。ところがこれはね、文学関係からきて調査の結果、「これは墓じゃない。御嶽だ。」と言うことで、これは真乙姥御嶽として信じられている。昔、この島の石垣(いしがき)に船を持っている知念姓(ちねんせい)の方がおられて、首里王府への貢献物をね、輸送するために那覇の航海していた。この知念という方は、船を持ってやった。宇根(うね)という方がね、元はね、ところがこの人本妻は盲だったから、それを保護するために後妻を求めていたそうだ。この知念という方は名船頭でね、この貢献物を輸送するには誰も予想せないぐらいに速かったらしい。それで、船はウニと言い、船頭はトゥージと言うから、知念姓をウニに宇根(う に)字を当てた宇根(うね)に改姓されたから宇根船頭(うにとぅーじ)と言われたんですね。それで新川(あらかわ)の士族の方がね、役目をもって沖縄に貢献物を、輸送するために乗船したら、その家内連中はこの真乙姥で祈願をして自分の夫の無事をね、宇根船頭(うにとぅーじ)の奥さん達と一緒に、「あい、危険を回避してもらいたい。」と言う祈願して送ると、それが成功したもんだから農民はね、「それじゃあね、雨が降らなかったらね、海の品を供えてここで雨乞いをしよう。」と祈願したらね、ここに雨が降って豊作を迎えたと。それから新川で始まっているのが、この豊年祭で、そのときの旗頭があっちにあるでしょう。そういうようなところなので、僕らは、この真乙姥御嶽は我々に農家に対しても海上の祈願に対しても非常に重要な御嶽であると聞かされておるわけですよね。 |
| 全体の記録時間数 | 5:59 |
| 物語の時間数 | 5:53 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |