うちの第一代目の元祖(がんそ)は沖縄の方でね、首里の寒川(さむかわ)の流れですよね。首里城建設落成のお祝いのとき優れた大工だから、殿様から大変褒められた。そしたら、第一代目の元祖(がんそ)はあんまり嬉しいもんですから歌を歌っていたらしい。ところがそのころ首里城の周辺で歌を歌うことは禁じられている世の中だったらしい。だから、この人は密告されてすぐ八重山(やえやま)に流された。その先祖の次男腹がこの大城家の大工さんであって、うちの元祖さんになっていらっしゃるんですよね。あの当時は水道もない時代ですから、雨水を向こうから甕に入れて難儀して担いで来るんですからお茶を飲むか御飯として使って生活しておったらしい。あの辺は真喜良(まきら)で、この元祖が自分の生活のために、掘ったところ水が出たって。その元祖が掘った井戸が、今ナータツ井戸(かー)ともジジバシ井戸と言って向こうのナータツ橋のすぐ手前に井戸があるんですよ。だから、この大工屋の元祖は自分が掘った井戸から甘水を汲んできて生活をしておったんですね。この元祖は、本当は大城であるけれど、この大工さんの手が優れていて、権現堂(ごんげんどう)なんかもこの人が造ったという話があるんだがね、「自分の大工が優れておるから大工て付けよう。」と言って、うちなんかの三代前の祖父さんなんかから大工の名前にしたんですよね。それで、元祖の先祖は、首里の寒川(さむかわ)だが、「あんたなんかわざわざ沖縄にはいかんでいいから、自分の庭に拝所を仕立てて、ここから線香であげてもいいよ。」と言うことで、今はお家の側にちょっとした拝所を造ってから、ウマチーとかこいうときには親戚が集まって座らしてから、香炉を供えて拝んでいるよ。
| レコード番号 | 47O340478 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C034 |
| 決定題名 | 大工家の祖先(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 大工家の先祖の話 |
| 話者名 | 大工安五郎 |
| 話者名かな | だいくあんごろう |
| 生年月日 | 19150725 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 T42 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 元祖,首里,寒川,首里城建設,落成のお祝い,大工,殿様,歌,密告,八重山(やえやま),大城家,真喜良,ナータツ井戸,ジジバシ井戸,権現堂,拝所,ウマチー,親戚,香炉 |
| 梗概(こうがい) | うちの第一代目の元祖(がんそ)は沖縄の方でね、首里の寒川(さむかわ)の流れですよね。首里城建設落成のお祝いのとき優れた大工だから、殿様から大変褒められた。そしたら、第一代目の元祖(がんそ)はあんまり嬉しいもんですから歌を歌っていたらしい。ところがそのころ首里城の周辺で歌を歌うことは禁じられている世の中だったらしい。だから、この人は密告されてすぐ八重山(やえやま)に流された。その先祖の次男腹がこの大城家の大工さんであって、うちの元祖さんになっていらっしゃるんですよね。あの当時は水道もない時代ですから、雨水を向こうから甕に入れて難儀して担いで来るんですからお茶を飲むか御飯として使って生活しておったらしい。あの辺は真喜良(まきら)で、この元祖が自分の生活のために、掘ったところ水が出たって。その元祖が掘った井戸が、今ナータツ井戸(かー)ともジジバシ井戸と言って向こうのナータツ橋のすぐ手前に井戸があるんですよ。だから、この大工屋の元祖は自分が掘った井戸から甘水を汲んできて生活をしておったんですね。この元祖は、本当は大城であるけれど、この大工さんの手が優れていて、権現堂(ごんげんどう)なんかもこの人が造ったという話があるんだがね、「自分の大工が優れておるから大工て付けよう。」と言って、うちなんかの三代前の祖父さんなんかから大工の名前にしたんですよね。それで、元祖の先祖は、首里の寒川(さむかわ)だが、「あんたなんかわざわざ沖縄にはいかんでいいから、自分の庭に拝所を仕立てて、ここから線香であげてもいいよ。」と言うことで、今はお家の側にちょっとした拝所を造ってから、ウマチーとかこいうときには親戚が集まって座らしてから、香炉を供えて拝んでいるよ。 |
| 全体の記録時間数 | 7:02 |
| 物語の時間数 | 6:03 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |