木の神と絵の祟り(共通語)

概要

終戦後、権現堂の木が台風で沢山倒れてね、境内にみんな散らばっていたから、三町内の有志が四、五名出て清掃して私もそのうち入ってましたけどね、そのときの木はこの五名で薪として分けたんですよ。それから何ヵ月後だったかうちの長女が、「目が見えない。」と言うんです。それで、「これは大変だな。病気でもないのに目が見えないかな。」と驚いて桃林寺の安室さんは易者をやっておられたもんだから易をとってもらたんだけれども、「あんたの家にはね、何か古い人の絵の書き物があるから、この書き物を探して焼きなさい。また、あんたはあの権現堂の木を切ったでしょ。切って、このあとは供物かお礼をしたか。幾分かを供物をあげなくちゃいかない。」とおっしゃるんですよね。「いや、お礼をしてない。私は五名のうちの一人なのにどうしてこうしてうちの娘がこう見えない様子になったか。」聞きましたら、「いや、五名のうちであんたが一番信仰心が強いから、あんたの子供にかかっているからこうしてお祈りすればいい。」と言うことをおしゃったんですよね。だから、人の絵の書き物を捜したら、加藤清正と楠木正成がその子の正行に短刀を渡す絵をずっとタンスのなかに仕舞っておいたんですよ。ああいう絵をどこかに押し込んでいてはいけないらしいね。だから、桃林寺の安室さんに教えてもらったように、その書き物を焼いて、焼いたあとの灰は香炉に入れたんですよ。また水の初をこう飾っておいてですね、箸を真ん中に置いてから祖母さんに目につけてもらって願ってもらったんです。その翌日に娘はすぐ目が開いたんですよね。

再生時間:3:11

民話詳細DATA

レコード番号 47O340962
CD番号 47O34C073
決定題名 木の神と絵の祟り(共通語)
話者がつけた題名 権現の木
話者名 石垣永益
話者名かな いしがきえいえき
生年月日 19191003
性別
出身地 沖縄県石垣市字石垣
記録日 19970913
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市石垣 T27 B11
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、 世間話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 権現堂の木,台風,薪,長女,目が見えない,桃林寺,安室さん,易者,古い人,絵の書き物,供物,お礼,信仰心,お祈り,加藤清正,楠木正成,正行,短刀,タンス,灰,香炉,祖母さん
梗概(こうがい) 終戦後、権現堂の木が台風で沢山倒れてね、境内にみんな散らばっていたから、三町内の有志が四、五名出て清掃して私もそのうち入ってましたけどね、そのときの木はこの五名で薪として分けたんですよ。それから何ヵ月後だったかうちの長女が、「目が見えない。」と言うんです。それで、「これは大変だな。病気でもないのに目が見えないかな。」と驚いて桃林寺の安室さんは易者をやっておられたもんだから易をとってもらたんだけれども、「あんたの家にはね、何か古い人の絵の書き物があるから、この書き物を探して焼きなさい。また、あんたはあの権現堂の木を切ったでしょ。切って、このあとは供物かお礼をしたか。幾分かを供物をあげなくちゃいかない。」とおっしゃるんですよね。「いや、お礼をしてない。私は五名のうちの一人なのにどうしてこうしてうちの娘がこう見えない様子になったか。」聞きましたら、「いや、五名のうちであんたが一番信仰心が強いから、あんたの子供にかかっているからこうしてお祈りすればいい。」と言うことをおしゃったんですよね。だから、人の絵の書き物を捜したら、加藤清正と楠木正成がその子の正行に短刀を渡す絵をずっとタンスのなかに仕舞っておいたんですよ。ああいう絵をどこかに押し込んでいてはいけないらしいね。だから、桃林寺の安室さんに教えてもらったように、その書き物を焼いて、焼いたあとの灰は香炉に入れたんですよ。また水の初をこう飾っておいてですね、箸を真ん中に置いてから祖母さんに目につけてもらって願ってもらったんです。その翌日に娘はすぐ目が開いたんですよね。
全体の記録時間数 4:05
物語の時間数 3:11
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP