南十字星由来(共通語)

概要

これはですね、この黒島(くろしま)におっぱいが四つある女の人がおりましてね、この人はがかなり美女であったと。この人は結婚して子供が二人か三名かいて夫婦円満に暮らしておると、琉球の王様が四つおっぱいがある女の人が居るということを耳にして、「見たいからこれを連れて来い。」と言うことで、それを在番の役人が伝えてきたからね、これは王様の命令ですから、その女き人は泣く泣く沖縄の方に行ったということです。その沖縄に行くので、子供と夫と別れるときに、子供たちを前にしてですね、「御主加那志(うしゅんがなしー)の命令に背くことはできないので、私は行かなくてはならない。島からこう離れて行く以上は、生涯の別れになるかもしれない。そういことになったならば、五月、六月の夕方には、真南の方にハイカ星という二つの星が真北に向かって水平に並ぶから、それを私と思って目当てにして作物を作りなさい。」と、子供達にとくとくと話して、連れていかれたそうです。それから、そのままお母さんは帰って来ないでいると、そのお母さんの言ったとおりに、ちょうど若夏のころになると星がですね、南の方に上がってきて、そしてまっすぐ二つこちらに並んだので、その子供達はそれを見て、「これはお母さんだ。」と言って、主人は、「家内はああいう星になっている。」と言うことで、その家では、そのハイカ星が並ぶのを基準にして、稲刈りをしたり、種蒔きをしたりして、暗い夜にまでやると大変な豊作になったから、その家の家族は、「ハイカ星というのは豊作の神だ。」と言って、ずっと大事にして拝んでいたそうです。黒島の人は、その話を聞いて、その家に見習ってハイカ星を基準にして同じように作りものをやったら島が栄えたという話なんですがね。

再生時間:7:50

民話詳細DATA

レコード番号 47O341064
CD番号 47O34C082
決定題名 南十字星由来(共通語)
話者がつけた題名 ハイカ星由来
話者名 宮里英詳
話者名かな みやざとえいしょう
生年月日 19240131
性別
出身地 沖縄県石垣市字石垣
記録日 19980516
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市石垣 T37 A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話、 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 黒島,おっぱい,四つ,美女,琉球,王様,在番,役人,沖縄,御主加那志,五月,六月,夕方,真南,ハイカ星,作物,稲刈り,種蒔き,豊作,豊作の神
梗概(こうがい) これはですね、この黒島(くろしま)におっぱいが四つある女の人がおりましてね、この人はがかなり美女であったと。この人は結婚して子供が二人か三名かいて夫婦円満に暮らしておると、琉球の王様が四つおっぱいがある女の人が居るということを耳にして、「見たいからこれを連れて来い。」と言うことで、それを在番の役人が伝えてきたからね、これは王様の命令ですから、その女き人は泣く泣く沖縄の方に行ったということです。その沖縄に行くので、子供と夫と別れるときに、子供たちを前にしてですね、「御主加那志(うしゅんがなしー)の命令に背くことはできないので、私は行かなくてはならない。島からこう離れて行く以上は、生涯の別れになるかもしれない。そういことになったならば、五月、六月の夕方には、真南の方にハイカ星という二つの星が真北に向かって水平に並ぶから、それを私と思って目当てにして作物を作りなさい。」と、子供達にとくとくと話して、連れていかれたそうです。それから、そのままお母さんは帰って来ないでいると、そのお母さんの言ったとおりに、ちょうど若夏のころになると星がですね、南の方に上がってきて、そしてまっすぐ二つこちらに並んだので、その子供達はそれを見て、「これはお母さんだ。」と言って、主人は、「家内はああいう星になっている。」と言うことで、その家では、そのハイカ星が並ぶのを基準にして、稲刈りをしたり、種蒔きをしたりして、暗い夜にまでやると大変な豊作になったから、その家の家族は、「ハイカ星というのは豊作の神だ。」と言って、ずっと大事にして拝んでいたそうです。黒島の人は、その話を聞いて、その家に見習ってハイカ星を基準にして同じように作りものをやったら島が栄えたという話なんですがね。
全体の記録時間数 11:37
物語の時間数 7:50
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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